ども。
台風1号が発生したと聞き、改めて身を引き締めている担当ちゅんです。
当町ではこの4月に組織の機構改革があり、防災などの対応を集中的に行っていく「危機対策課」ができました。我々の部門は危機対策とかなり密接で、今は何をするにも情報が全てといっても過言ではありません。災害が発生しても止まらずに使えるネットワークであることはもちろん、その後の対応もデジタル技術をフル活用していかなければ、これからの災害対応は難しくなるのではないかと考えています。
そんな中。本日、危機対策課から「会議室に来てほしい」と言われ、何も持たずに向かいました。すると担当から「今日は休日ですが、大雨で警報が出ている。町内は全域が停電、熊石地域との間にある峠は通行止め」と。そうです、いきなり防災訓練が始まったのです。シナリオは事前に知らされておらず、まさに「災害はいつ起きるかわからない」のそれです。我々以外にも総務や建設といった初動配備の担当が集まっていました。
情報部門としてはICT-BCPの初動版が整備済みで、発災後の動きは事前に想定してあります。すぐにサーバ室に向かい、各機器の稼働状況を確認。インターネット接続の可否や各拠点間の通信の可否を確認していきます。その後は会議室に戻り、状況の報告。「インターネットも拠点間通信も可能だったが、自家発電設備のない出先機関との通信はできなくなっている」「役場庁舎のWi-Fiは利用可能だがデスクトップPCは停電により稼働できない」など、簡潔に。さらに「非常用コンセントから職員が勝手に延長コードを引いているが大丈夫か」「自家発電はあと何時間利用できるのか」など、おそらく当初のシナリオにはないであろう質問も付け加え、本番さながらの緊迫した訓練となりました。
全体を通して気になった点はやはり「アナログ」であること。防災担当がホワイトボードに時系列で情報を書き出していくのですが、あっという間にスペースがなくなって「もう1台ホワイトボードを持ってきて」となっていました。この部分、大型のモニタにMS365のWhiteboardを投影しておけば、スペース不足になることもないし、離れた拠点からも同じ情報にアクセスできるのになと感じました(ただし電源と通信の確保という意味ではアナログが全て悪いわけではありません)。こういう気づきが得られるのも、訓練の成果だと思います。一つずつ改善して万全の体制を整えていきたいです。
改善の余地ありなホワイトボード
(投稿者:ちゅん)