光ケーブルの引き直し

ども。
傍から見ると電話工事業者にしか見えないと言われる担当ちゅんです。

本年度、落部小学校では大規模改修が行われています。校舎が建設されてから相当な年数が経過しているので、外壁をはじめ教室や職員室などの補修、機械や電気設備の更新など改修は多岐に渡ります。そうした一連の工事の中で、我々が関わっている通信回線である「光ケーブル」の校舎への入線が支障となることが判明したのが7月の出来事でした。

(2019-07-26) にわかSEは大忙し!:超ウルトラCの入線口

上記リンク先にも書いたとおりですが、この現場は「トンデモない」ルートで光ケーブルが入線していました。これは当時の我々がやった仕事には違いないのですが、けっして蔑んでいる訳ではなく、結局のところ「そこからしか入線させられなかった」という事情が生んだ産物といえるわけです。ですから、別なルートから光を引き直すのは「言うは易く行うは難し」なのです。

あらかじめ業者さんと現場を確認し、大まかな入線ルートを決めました。通常、建物内に光ケーブルを引き入れる際には、天井裏に管を入れておくのがルール(転がしはダメ)ですので、業者さんに無理を言って管を入れてもらうことにしました。予想通りこの工事が大変で、業者さんいわく「ようやく開通させた」とのこと。特に外壁のコンクリートが厚く、特殊な工具を使わないと穴を空けられなかったとのことで、対応していただいた業者さんには苦労をかけました。

しかし、そのおかげもあってケーブルの引き直しはすごくスムーズでした。貫通穴に通っている管の呼び線に光ケーブルをつなぎ、目的の部屋の管から出ている呼び線を引っ張るだけ。これだけで複雑な校舎内のルートを一気に光ケーブルが通り抜けました。やはり事前の準備は大切です。あ、もちろんこの一連の作業は「本物の」電話工事業者さんが行っていますよ、念のため。
新旧、両方の光ケーブルが生きた状態で、ONUとの接続を切り替えます。通信断の時間はものの10分、ほぼシームレスに回線の切り替えは終了です。

最後に旧の光ケーブルを撤去していきますが、今や懐かしさしか感じられないウルトラCの入線口。私自身の若かりしときを振り返りつつ、一思いに撤去してきました。この入線口が開けられた思い出のサッシも来春までには新しいものになります。綺麗になった校舎で学ぶ子供たちの顔を想像しながら帰路につきました。

入線口ついに役割を終えた入線口。いままでノートラブルで頑張りました!

(投稿者:ちゅん)

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ノートPCの画面が暗い

ども。
このところ「秋になっちゃった」が口癖のようになっている担当ちゅんです。

世の同業者の皆さんは当然「Windows7問題」は解決されていらっしゃるでしょうね。長年に渡って利用してきたWindows7も、あと4ヶ月ほどでサポート終了となってしまいます。サポートが終了したOSを使い続けるとセキュリティ的に大変危険な状況となりますので、特に業務で利用するPCについてはWindows10などサポートが継続しているOSに入れ替える必要があります。

(参考)
Microsoft:2020年1月14日に、Windows 7 のサポートが終了

当町でも順調にリプレイスが進み、Windows7端末については両手で数えられるほどの台数となりました。残り4ヶ月でなんとか決着をつけたいです。

さて、そうした一環で先日はとある部署のノートPCを入れ替えることになりました。代替のノートPCにWindows10をクリーンインストールし、業務用PCに仕立て上げます。PCは4~5年前のモデルでしたが、メーカーからWindows10用のドライバが供給されており、なんら問題なく最新のOSが動くのが助かります。今回も自家製の秘伝の手順書を見ながら作業を進めました。

OSのセットアップが終わり、ドライバーも全て入れ終わりました。ディスプレイアダプターだけはIntelのサイトから最新版をダウンロードしてきて導入。全く問題なく作業できているはずでしたが、ここでトラブル発生。
ディスプレイのドライバを入れ終わったとたん、モニタがすごく薄暗くなってしまいました。例をあげると、ノートPCに接続している電源アダプターを抜いてバッテリー駆動させたときのような暗さ。モニタの設定では明るさはMAXにしてありますし、電源にも接続してあります。もしかしたらドライバが合わなかったのか?と思い、標準のドライバに戻してみたり、少し前のバージョンのドライバを入れてみたりと色々試しますが、一向に改善しませんでした。

困り果ててWindows10の設定を一通り確認していくと、ディスプレイの設定の中に見慣れない項目を見つけました。「照明が変化した場合に明るさを自動的に調整する」という設定なのですが、こんなの以前からありましたっけ?

調べてみると、この機能はPC本体に照度(輝度)センサーが搭載されている場合にのみ現れるものらしいということがわかりました。今回手掛けていたPCにもどうやらこのセンサーが搭載されているらしく、しかも厄介なことにうまく動いていないことから、周囲が暗いと誤検知?して画面が暗くなってしまっていたようです。回避方法は簡単、この設定をオフにするだけです。
最近、旧型のPCにWindows10をインストールする仕事が続いているのですが、設定項目があったり無かったりされると非常に困ります。せめて設定できない場合はグレーアウトしてあれば項目があるということは認知できるのに。困ったものですね。

設定画面規定値でオンになっているのも迷惑な話です

(投稿者:ちゅん)

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ピンポイントでネジが貫通

ども。
ちょっと力仕事をしたら右腕が上がらなくなった軟弱な担当ちゅんです。

先日、八雲小学校体育館にFreeSpotのアクセスポイントを設置するための工事を行いました。このFreeSpotは災害時の避難所として体育館が解放された際の通信手段確保が主たる目的となりますが、通常時は自由に、多目的にお使いいただけるものです。便利に使っていただけたら嬉しいです。

さて、そんな設備ですが設置工事には手こずりました。通信の根っことなる回線(スイッチ)は校舎内のサーバ室にあり、そこから体育館まで100m以上の距離をLANケーブルでつながなければなりませんでした。LANは長さが100m以上になる場合、途中にHUBなど電気を増幅させる機器を挟む必要があり、設計に苦労しました。それでも、ルートが決まり、なんとかこんとかLANを引くことに成功、ようやく体育館で無線LANが開通・・・するはずでした。

ケーブルの両端にRJ45のコネクタを取り付け、ケーブルテスターで疎通を最終確認します。しかし、結果は無残にも「ショート」となります。しかも、8本あるツイストケーブルのうち、3本がショート。これ、残念ながら工事の際に断線させてしまったと判断せざるを得ません。業者さんにも連絡をし、再度ケーブルの引き直しとなりました。

がっくりと肩を落としながら、数日前にやった仕事を再度行います。起点となる場所からLANを引き直していきますが、以前敷設したLANケーブルに新しいLANケーブルをつないで引っ張るとケーブルを置き換えることができます(これを業界用語で「いってこい」といいます)ので、そんなに大変な作業ではありません。次々と天井点検口を空けつつ、時には天井の建材をはがしつつケーブルを置き換えていきます。

作業を始めて少したったころでしょうか、業者さんが「あっ!!」と声を上げました。どうやら、断線ポイントが見つかったようです。
確認してみて驚きです。なんと天井の建材をはがしてみると、建材を元に戻した時のネジがピンポイントでLANケーブルを貫通していました!これには一同思わず絶句。LANケーブルの太さはせいぜい5mm程度。ここに4mmほどのネジを正確に打ち込むなど、狙っていても至難の業です。
よく見ると、建材を取り付けるための金具には溝があり、ここにLANケーブルが入り込んだことでずれずに固定されてネジが撃ち込まれたようです。ともあれ、これで原因ははっきりしました。その後は一気にケーブルを引き直し、無事に無線LANは開通しました。これから何年たっても、体育館に行くたびにこのことを思い出すに違いありません。

ネジが貫通したケーブル
こんなに見事に貫かれていても、5本は通信できていたことにも驚きです。

(投稿者:ちゅん)

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災害への備え

ども。
首都圏に台風が直撃し、昨年のブラックアウトを思い出した担当ちゅんです。

そのブラックアウトを引き起こした北海道胆振東部地震から1年が経ちました。1年という節目にあたり、テレビ・新聞等の報道では改めて「防災」が特集されるなど意識の高まりがみられます。言わずもがな災害はいつ起こるかわかりません。「まさか」が通用しませんから、日頃からの意識や対策がすごく大切です。

そんなタイミングで、サーバ室で稼働している無停電電源装置(UPS)のバッテリーが要交換となったため、本日は接続機器の状況把握も兼ねてサーバ室にて仕事をしました。
サーバやスイッチが増える都度、必要に応じてUPSも増やしてきましたが、台数が増えるとその分だけバッテリー交換のコストが発生します。今回、要交換となったバッテリーは前回の交換日が「平成26年3月28日」と記載されており、5年半くらい使うことができたことになります。このバッテリー、メーカーによると使用条件にもよりますが概ね4年半くらいで交換とされています。それからすると1年ほど「延長」して利用できたことになり、コストの面ではとても助かりました。

今回、バッテリーを交換するにあたり、UPSに接続している機器の取り付け状況などを見直すことで1台減らしても運用できるということがわかり、この部分は後日機器停止を周知しつつ組み換えを行うこととしました。前述したとおり、UPSは台数が多ければいいというわけではなく、必要最低限とすることでコストを抑えられますし、UPSそのものの故障リスクも下げることができます。正しく効率的に運用するためにも「どのUPSに何の機械をつないでいるのか」「バッテリーの交換はいつ行ったものなのか」といったUPS周りのドキュメントを整備しておく必要性を強く感じました。

さて、そんなUPSですがメーカーサイトにドキッとする注意書きを見つけました。「なお、UPS本体の耐用年数は日本電機工業会の指針より5~6年となります」とのこと・・・。つまり、バッテリーを交換して使うのはせいぜいライフサイクル上1回で、2回もバッテリー交換して使うものではない、というのがメーカーの考え方のようです。UPSに関しては「動いているのだから廃棄はもったいない」と考えるのが正しいのか、はたまた「万が一壊れたら大変だから年数で取り換える」と考えるのが正しいのか。難しいところです。

UPSレトロなUPS。これは確かに交換が必要かもしれません・・・。

(投稿者:ちゅん)

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リカバリーの一日

ども。
マルチタスクに弱い担当ちゅんです。

本日は不調となった業務用PCが複数発生してしまい、この対応でほぼ一日が終わってしまいました。状況を確認してみると、どのPCもWindowsアップデートがかかった形跡があり、その後から「〇〇が動かない」「〇〇が消えた」といった症状を訴えておりました。原因はある程度つかめましたが、それらに対して一件ずつ対処していたのでは埒があきませんので、職員に事情を説明したうえでリカバリー(初期化)にて対応することになりました。

手順としては簡単で、PCを配備した当初の「初期イメージ」を保存してあるので、これを展開するだけである程度の状況までは復活します。問題は配備した時点から今日までに色々と修正が加えられた追加の手順があり、それを一からなぞって展開していかなければならず、この作業に思ったよりも時間がかかりました。

朝からこの作業に着手していましたが、全てが終了したのは16時を回っていました。PCのセットアップをした経験のある方ならお分かりだと思いますが、とにかく「次へ」とか「OK」といったボタンを押す手間が煩雑です。そしてそれらを実行しなければ次の画面には移っていきませんから、作業の途中で電話や来客などの対応をしているとPCはずーっとその画面で待ち続けているというもどかしさ。こういう手作業を自動化できればすごく仕事が楽になるのですが、リカバリー作業だけはどうしようもありません。それでも、最終的には調子よく動き出してくれた端末を見ると「直ってよかったね!」という気持ちです。

さて、そもそもの不調の原因となったWindowsアップデートですが、本当になんとかならないものでしょうか。ただでさえ大型アップデートの際にはその業務だけで1ヶ月以上もかかったうえに、今回はアップデート失敗に伴うシステムの異常発生です。セキュリティを確保するためには致し方が無いものだというのは理解したうえであっても、どうしても苦言を呈さざるを得ないのが現場の実態です。「順調に動いているものを何で壊しちゃうの?」と。最近ではアップデート配信によってネットワーク帯域が不足してISPで障害が発生してしまったといった報道も目にしました。アップデートで業務を止めてしまうようなOSとは一体何なのか。最近は特に意味がわからなくなっています。

リカバリー中PCリカバリー工場の様子(注:役場です)

(投稿者:ちゅん)

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