ども。
今期は珍しく風邪をひいていない担当ちゅんです。
職員から「PCに保存しておいたファイルがほとんど無くなってしまったので復元できませんか?」とSOSの電話が入りました。無くなったとはどういうことでしょうか。話を聞く限りでは無くなったように見えるだけで、実はどこかに隠れているのでは?という気もしましたが、ひとまずPCを預かって状況の確認をしてみることに。
実機を見ながらヒアリングしてみて驚き。何とその保存しておいたとされるファイル、場所は「ダウンロード」とのこと。Usersフォルダ配下のDownloadsです。よりによってなぜそこに保存しておいたのかという疑問はありましたが、いずれにしても勝手にファイルが無くなる動きはしないはずです。原因を探ってみることにしました。
まず確認したのはWindows10の設定。「システム→ストレージ→空き容量を自動的に増やす方法を変更する」の中にある「ダウンロードフォルダーに保存してから次の期間が過ぎたファイルを削除する」が許可されていないかどうか。そもそもこんな設定があることも今回調べていて初めて知りましたが、初期値では「許可しない」になっている項目であり、やはり対象PCでもそのように設定されていました。
しかし、設定メニューでダウンロードフォルダの振る舞いを制御できるという意味でいえば、ダウンロードフォルダを一般的なフォルダと同じように使うのは危険ですのでやめた方がいいですね。これはあくまで一時保管場所としての位置づけになっています。
※余談ですが、Win10で「設定」と「コントロールパネル」とで設定方法が混在している件、どうにかならないですかね。過渡期なのでしょうけど、正直「設定」はいらないです。
当初はどこかに隠れていると予想しましたが、見た限りだと本当に消えてしまっているようです。仕方がありませんので、データの復元(サルベージ)ソフトを利用して可能な限り復元を試みます。今回のケースではファイルが消えてしまってから日が浅かったことも功を奏し、大部分がフォルダ構造もそのままに復元できた模様。まずは最悪の状態は免れて一安心。
再び職員に連絡をし、ファイルは大部分を救出した旨を伝えました。すると「実は・・・」と何やら話しづらそうにしています。聞くと「昨日、ファイルが消える前にPCの動きを快適にしたくてディスククリーンアップというのをやってみたんです。いくつかチェック項目があったけど特に気に留めずに実行してしまったのですが、何か関係がありますか?」と。
今となっては笑い話ですが、そうならそうと早く言ってほしかったですね・・・。ディスク容量が少なくなってきたときに実行されるクリーンアップですが、その対象項目の中にはダウンロードフォルダも含まれています。今回はこれを実行してしまったことによって、意図せず全てのファイルを消去してしまったということが原因でした。
最後に、職員に対して「なぜダウンロードに保存したんですか?」と質問してみましたが、回答は「いや、何となく」ということで、やはりこのフォルダが特別なものだという認識がないまま使っていたようでした。「保存が必要なファイルはダウンロードではなくドキュメントにお願いします」と伝え、案件終了となりました。本当に日々色々なことが起きます。
このフォルダは特別なもの(一時保管用)と覚えておきましょう
(投稿者:ちゅん)