ども。
気がつけば少しずつ日が長くなっていて、時間の感覚を失っている担当ちゅんです。
先日、とある部署からSOSがありました。話を伺うと「業務で使うシステムが壊れてしまい、これを修理することになった」とのこと。「はいそうですか」で終われればよかったのですが、続きがありました。「そのシステムはどうやらWindows XPのパソコンで動いているみたいなので、もしかしたら直せませんか?」と。
「パソコン」と聞くとモニタ・キーボード・マウスがつながっているものを想像しますが、どうやらそうではなさそうです。「機械」として動いていて、あくまでその制御部分にWindows XPがある模様。大きな操作卓の中に納まっているらしく、この時点で嫌な予感はしました。
先方には「一般論ですが、本当にWindows XPのパソコンだとして、故障の原因がハードディスクなのであれば別なディスクにクローンを作ることで動かすことができるかもしれません」と伝え、ひとまず現場を見せてもらうことに。並行して、その機械の納入業者さんにも電話。「Windows XPで動いていると聞きましたが、直してみたいのですが」と伝えると「えっ!!(笑)」という微妙な反応。もしかしたらとんでもなく頓珍漢なことを言っているような気が・・・。
ドライバー1本を手に現場に到着して、さっそく操作卓の下にもぐります。機械が入っているであろう場所に頭を突っ込んで、ライトで照らしながら、その「パソコン」とやらを探します。しかし、たくさんのケーブルが基盤につながっているのは見えますが「パソコン」は見つかりません。
「もしや?」と思い、よく観察してみると、そのたくさんのケーブルがつながっていた場所こそが大型のコンピュータでした・・・。これでは修理など無理ですし、そもそもドライバーを手に現場に向かったことも、業者さんに「直してみる」と伝えたことも、「(笑)」と苦笑させてしまったことも、何もかも恥ずかしくなってしまいました。
現場の方には「Windows XPが動作しているのは事実かもしれませんが、少なくともこれは『パソコン』とは呼びません」と伝え、「例をあげるとすればハイブリットカーのコンピュータはパソコンと呼びません。それと同じです」と。残念ながら納入業者さんに相談して修理をするしか方法はありませんということで現場を後にしました。
今どきはちょっとした機械にもコンピュータが搭載されていて、そこで動いているOSがWindowsということも多そうです。それが壊れた時「パソコンが壊れた」と表現してしまう気持ちもわかりますが、似て非なるものということですね。
似て非なるもの
(投稿者:ちゅん)