禁断の道具?

ども。
最近、特に眠りが浅いと感じている担当ちゅんです。

小中学校職員室の有線LAN化ですが、発注していた部材が続々と届いてきて、いよいよ工事が始まるんだなといった様相になってきました。職場は町役場なのですが、我々が執務をしているスペースには納品待ちのHUBやケーブルなどが所狭しと置かれていて、ますます業者さんのようになっています。

そのような中で、どうしても自営で工事をするにあたり、調達が必要となった道具がありました。我が社ではこれまでも自営でLAN配線を行う際に「ケーブルフィッシャー」と呼ばれる釣り竿のような道具を保有しておりましたが、今回、個人的には禁断(これが必要となる場面は基本的に業者さんにお願いすべきであろうという意味で)としていた「通線ワイヤー」を購入してしまいました。OAフロアになっていない学校の職員室は、電話線が床下の配管を通されていることがほとんどで、この配管を利用してLANケーブルを通す場合はこの道具が絶対に必要です。

注文してから2週間、ついにワイヤーが納品となりました。今回所望したのは「細めで長いもの」だったので、カタログから該当の製品探し、結果として長さは30mとなりました。さらに「ケーブルを収納するケースが付属」というのも条件で、円形の筒にワイヤーを収納することができる、言葉で表現するのが難しいアレがついてくるタイプをゲットしました。これさえあれば、ケーブルを無駄に露出配線せずに極力床下を通すことができるようになるはずです。どこまでを自営でやるべきなのかと考え出すと疑問がわき出てくるので、この際、それは考えないようにしたいと思います。

そんな禁断の道具ですが、先日、道内の情報担当者と交流する機会があり、この話をしてみました。ケーブルフィッシャーや通線ワイヤーを持っている役場なんて、我が社くらいのものだろうと思っていたのですが、予想に反して「当然持ってますよ」という方の多いこと・・・。結局、禁断と思っていたものは「常識」だったのかもしれませんね。これに気分を良くして、次に何かの機会があったら「釣り名人」が欲しいと思っています。

通線ワイヤー新たな仲間が加わりました!

(投稿者:ちゅん)

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あなたは何時まで紙なの?

ども。
出張などが続き、職場にほとんどいない「非常勤」状態が続いていた担当ちゅんです。ようやく落ち着きました。

先般、最新技術である「AI-OCR」について、とある情報担当者(同業者)と意見交換する場面がありました。AIを活用してRPAなどを今後進めていくにあたり、どうしても元になるデータが必要であり、そのためには「まずOCRで文字をデータ化しなければならない」と。それに対してその担当者からは「っていうか、あなたは何時まで『紙』なの?」という確信をつく回答を頂き、面喰いました。ですが、現状では自治体は「紙文化」であり、中長期的に見ればペーパーレスに向かっていく流れは間違いないとしても、今すぐに紙を排除することは難しい問題です。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな紙文化のなかで重要な機器がプリンターです。本日は某所から「すみませんが、プリンターに紙が詰まってしまったので見てほしいのですが」と連絡がありました。
現場に出向いてプリンターの内部を確認するも、詰まっている紙らしきものは発見できません。紙詰まりを起こした後、担当者が紙を引っ張ってある程度取り出したようなのですが、どうやらその時に破れてしまい、紙の破片が本体内部に残ってしまったようです。

こうなるとプリンターを分解して取り出すしか方法はありません。プリンターを職場に引き上げてきて、あらゆる部分のネジを外して少しずつバラしていきます。分解が進んだところで、ようやく紙の破片を発見。千枚通しを使って紙をずらしながら、ある程度紙がフリーに動くようになったところでエアーコンプレッサーにより摘出開始。シューシュー続けること5分、ようやく紙を取り出すことに成功しました。

現場に戻り、プリンターを返却。その際に「出てきた紙はこれでしたよ」と破片を見てもらうと、詰まった紙の破れた部分にパズルのようにぴったりはまりました。これで内部に残っていた紙はこれだけだと確信し、案件終了となりました。
こんな仕事をしていると、やはり脳裏には「あなたは何時まで『紙』なの?」が浮かんできます。紙がある以上、プリンターは絶対に必要な機器。逆に紙がなくなればプリンターも不要なのですよね。私も、もっと大きな視点を持ちながら仕事をしていかなければならないですね。

ちぎれた紙パズルのピース

(投稿者:ちゅん)

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壁面で立体交差

ども。
日中の気温差が激しく、例年どおり寒暖差アレルギーを発症中の担当ちゅんです。

10月の過ぎ去っていく速さに驚いています。本日もとある学校の職員室にお邪魔をして、LANケーブル敷設のための現調に勤しみました。果たして本当に完了できるのか、仕事のボリューム感に若干の焦りが出てきました。

しかしながら、やることは単純です。これまで無線LANで運用していた部屋ですので幹線となるLANはあります。それを親にして新たにHUBを置き、そのHUBから各端末までケーブルを引くだけ。なるべくスター配線となるようにケーブルの引き方には注意が必要なものの、基本的に露出配線すると決めてしまえば、当日の作業は肉体労働です。ちなみに、先日話題にした「校長室どうする問題」については、教育委員会の担当から「ロータリハンマードリルでコンクリートをぶち抜く」という決意が述べられ、もうどうにでもなれ!といった状況です。

さて、本日訪問した学校ではすでに「本物の」通線業者さんによりある程度のネットワークが整備されている状態でした。我々としてはなるべく綺麗な工事とするため、そのネットワークの大部分を流用する前提での調査となりました。
それにしても、壁面のケーブルモールは既に芸術の域に達しています。大規模校なので仕方がありませんが、既存のケーブル類が壁面で「立体交差」していました。その過密ぶりに、果たして我々が後からお邪魔をする余地が残っているのか・・・。しばらくは現地で撮影してきた写真と図面を交互に見比べながら、頭を悩ませる日々が続きそうです。

立体交差建築当初には想定されなかったケーブル類ということですね

(投稿者:ちゅん)

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RPA導入開始!?

最近一気に気温が下がり朝なかなか布団から出ることができない日々が続いております。
担当おーるどです。

さて、先日投稿いたしました「今後の課題」にてお話ししておりましたRPAの導入についてなのですが、無事要望通りのものが完成いたしまして納品したところであります。

先日記事を投稿させていただいた後に今回の要望に適していそうなソフトを発見しました。
今回使用させていただいたソフトはあらかじめ決められた機能を組み合わせて命令式を作るというものだったのですが、学生時代に多少プログラミングをかじってはいたのですがほぼ忘れているというのが現状で命令式を作ってもなかなかうまく起動させることができない日々が続いておりました。
幸い急ぎの案件ではないということで完成までに時間をいただき1点1点問題点を潰していき先日なんとか完成させることができました。
1度命令式を組んでしまえばあとはファイルとコピーする範囲を指定し実行するのみ!
人力でこの工程を行おうとすれば【範囲を選択⇒コピー⇒テキストに貼り付け】という1連の工程にかかる時間は約5秒、しかしRPAにて行えば約1秒で完了しておりました。
100件程度であれば手作業にて行っても問題ないとは思うのですが、今回の場合は約2,000件のデータが2つということもありRPAにて作業を行ったところ単純計算ではありますが約4時間の作業時間を削減することができました。
また、このようなRPAでの読み取りで問題視されるのが識字率の部分だと思うのですが、今回はPDF(フォントが整った状態)からの読み取りだったため誤字(英数字0がアルファベットO、英数字1がローマ数字Ⅰなど)はありましたが、後から手作業にて修正可能な程度の件数ということもあり精度としては十分なのではないかと感じました。
PCのスペック次第で多少作業時間は前後するとは思うのですが1度実行してしまえば作業が完了するまで放置で問題なかった点を考えると今回は十分すぎる結果になったのではないかと思いました。

なかなか要望がなく進展していなかったRPAの導入だったのですが、今回このような要望をいただき具体例を示すことができたということから、今後も様々な業務にて導入できるように引き続き取り組みを継続していければと思います。


余分なスペースもありますが精度的には十分かなと思います。

(投稿者:おーるど)

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校長室は難解

ども。
疲れがたまっているのか、夜、居間のソファーで眠ってしまう担当ちゅんです。

先日から着手した学校職員室の有線LAN化事業。本日は某中学校を訪問して具体的な配線ルートなどの検討(いわゆる現調)を行いました。どこからどう見ても完全に業者さんです。

あらかじめ、職員室のレイアウトに机上段階での配線ルートを落とし込んだ図面を作成し、それを見ながら現地での確認作業です。PCの台数や周辺機器が置かれている場所など細かな点を確認しつつ、工事の際に必要となるモールなどの部材の数量を計算していきます。全く同じ現場は無いので、都度悩みながらの調査。これは思ったよりも時間がかかりそうな仕事になりそうです。

そして、どの現場にも共通しているのは「校長室は難解」ということ。どの学校も職員室と校長室は隣り合わせになっていて、ドアで区切られています。その独立した部屋に職員室からLANケーブルを引いていかなければならないのですが、ほとんどの学校で間仕切りは防火壁(コンクリート)になっていて、天井裏を転がしていくことは不可能。コンクリートの躯体に穴を空けるのも大変な作業です。校長室にある電話は床下の配管を使っていることが多いのですが、その配管の出口が不明。MDFに向かっているのは間違いないと思いますが、途中の経路にジャンクションボックスがあった場合はアウトです。
これは同業者向けのあるあるですが、学校には当然「弱電の工事図面」は存在しています。しかし、その図面はCADではなく手書きで、しかも「そのとおりに施行されているとは限らない」という罠も・・・。なので過信しすぎると痛い目を見ます。

そんなわけで、妥協するようで嫌ではありますが、やむなく露出配線を選択することが増えそうです。それでも、ケーブルが目に見える場所を通るのではなく、なるべく隠しながら工事するためにアレコレと知恵を出しながらの施行です。本日のケースでは職員室と校長室との間にある木製のドアの淵を加工して、その隙間にケーブルを落とし込むという方法を検討しています。「本物の」業者さんであればもっと上手な方法で施工するのだろうと思いますが、私たちにはこれが限界。まさに「にわかの限界」です。

校長室のドアこの場所に貫通穴を開けられれば綺麗に施工できそうです

(投稿者:ちゅん)

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