ども。
関西圏の方から「ちゅんさんいらっしゃいますか?」と職場に電話を頂いた担当ちゅんです。ついに。
それにしてもGIGAスクール、本当に痺れる仕事です。この間、道内の自治体で働く「同業者」と頻繁に連絡を取り合いながら、励ましあいながら前進してきました。
そんなやりとりの中で、先日話題になったのが「電源キャビネット」でした。
電源キャビネット・・・というか、いわゆる「充電保管庫」ですが、今回のGIGAスクール整備事業ではこれを各教室に整備することになっています。端末を充電しながら保管しておく棚ですが、これまであまりにも速すぎる事業展開スピードの中で、それほど詳細を確認せずに「とにかく必要だから」といった具合に収納台数だけを気にしながら進めてきましたが、ここにきてようやく細部を確認していくと「あれ?これってもしかしてヤバいのでは?」と感じられる点も出てきました。
当初からわかっていたのは「教室の電気容量が不足しないか」という懸念。いくら充電保管庫が輪番充電機能を持っていても、一度に20台を充電して大丈夫なのか?と。各教室のコンセントが根っこでは1つのブレーカーにつながっているんじゃないか?と。正直、この部分は未だ不確定要素を持っているのですが、それに加えて「教室の床は抜けないか」という新たな課題が出てきました。
建築基準法の積載荷重では、教室については2300N/㎡(約234Kg/㎡)とされているようで、これは事務室の2900N/㎡(約295Kg/㎡)より20%も低いという事になります。
で、これを実際に端末を収納した場合に置き換えて計算してみます。端末は1台あたり1.5Kg(アダプタ込み)とし、それを40台収納するので合計で60Kg。充電保管庫の重量を85Kgとすると、端末と合せて合計145Kg。
「なんだ、234Kgより低いし楽勝でしょ」と思ったのですが、それは違います。次に充電保管庫のサイズ、これを仮に幅95cm・奥行65cmとすると約0.62㎡となります。この数字で合計重量を割り返すと233Kg/㎡となり、基準値ギリギリになることが分かります。
もちろん、これは校舎の構造や強度にもよるので一概には言えないのでしょうけど、古い木造校舎でこの荷重はどうなんでしょう。さらに、もし廊下や空き教室などを活用して保管庫を一か所にまとめておくことにした場合、ある程度間隔を広めに、それこそ「ソーシャルディスタンス」で置くくらいにしないと、本当に床が抜けるかもしれません。こんなことを真剣に考えていると、本当にあっという間に日が暮れます。GIGAスクール恐るべし、未知な体験ばかりで本当に完成の日が来るのか不安になります。
床が抜ける可能性なんて考えてもみませんでした
(投稿者:ちゅん)