ども。
電話が来ると「ようやくつかまりました」と言われてしまうくらい、席に座っていない担当ちゅんです。
10月くらいから特に忙しさが加速しています。出張が続いていたこともありますし、この季節は自治体の予算要求の時期でもあり、あっという間に一日が終わってしまう、そんな状況です。ですが、ただ黙って事務仕事をしているわけでもないんです。
先日、とあるニュースサイトで新製品の屋外無線機が紹介されていました。その無線機、お手頃な価格であるにも関わらず、大々的に「最大5kmまで通信可能」と。まあ、無線に関してはこれまで数々の現場を知っている我々からすれば「でも2.4GHzでしょ」とは思ったわけですが、「5km」と言われると、性能がどんなものか気になりました。ダメもとで「もしかしたら試験用の機械を貸してもらえるかもしれないから連絡してみるか」と言っていたのが先月の話。
そして、その話を若干忘れそうになっていた先週、職場に身に覚えのない小包が届きました。中身はそう、その無線機です。メーカーさんのご厚意で、今回試験用のデモ機をお借りできたのです。・・・が、その期間は10日間。土日を除くと8営業日ということになり、なかなかスケジュール調整が大変ではありましたが、せっかくの貴重な機会を無駄にする訳にはいきません。本日、北海道は今シーズンで最も寒く、雪が降る中ではありましたが意を決して屋外での試験を敢行しました。
今どきの屋外無線はPoEで給電でき、無線機とアンテナが一体型になっているものが多いので、準備は簡単です。今回はその無線機のインジェクタそれぞれにPCを接続し、そのPC上でネットワークの速度を計測するためにNetMiを起動させて速度を測定する試み。これを町内のめぼしい場所で行ったのですが、とにかく寒い。我々道民は冬の寒さには慣れているとはいえ、シーズン初めのこの寒さはさすがに堪えます。
試験結果も思わしくなく、やはり2.4GHzを使った市街地での屋外無線はもう厳しいのではないか。反面、周囲に建物のない見通しの良い場所(なんてものが存在するのであれば)ならばいけるのではないか、というこれまで蓄積してきた知見をアップデートするには至りませんでした。
もしかしたら天候のよい日に、時間をたっぷりかけて、じっくり試験できたとしたら結果は違ったのかもしれませんが、今日のところはギブアップ。でも、久しぶりにこういうことに取り組むことができて「やっぱりこういうことって大事だよな」と思い出すことができました。何でも自分でやってみる精神で、これからもチャレンジしていきたいと思います。
最長距離の役場<–>育成牧場(5km)はあえなく失敗しました
(投稿者:ちゅん)
お疲れ様です。
やっぱ専用のFWAにはかなわない感じですかねー。
コメントありがとうございます。
当町ではFWAも運用していますし、運用に免許が必要な4.9GHzの屋外無線も使っていますが、電波干渉の面から2.4GHzは厳しいなと思っています。
ただ、市街地など住宅が密集しているエリアでの長距離通信は難しくても、近距離であれば有用なのは間違いありませんので、時と場合によっては今後も利用は検討できると思っています。
屋外の長距離無線LANは、アンテナの設置調整に大きく依存します。
「9dBi 2×2デュアル偏波指向性MIMOアンテナを内蔵」だそうですが、内蔵アンテナの指向角は45度程度なのでしょうかね。
特に㎞オーダの距離となると、経験上少なくとも片端には鋭い指向性のアンテナが必須と思います。
さらに、アンテナ設置の地上高(裏を変えせば、地面の影響)も大きな要素になります。相互のアンテナの標高を合わせることも見落とされがちなポイント。
そして文字どおりの「見通し」の確保。アンテナ間に物理的な障害物がないこと。
また、45度指向角の対向としても、アンテナの向きを合わせるのにも、苦労しそうです。
㎞オーダの距離ではわずかな角度のズレもシビアに効いてきますよね。
昨今レーザ光線を使ってアンテナの調整をするツールが確かあったような。
ただアンテナ内蔵なので、別体アンテナ組み合わせでの課題である同軸損失がないのであればメリットなので、こういう構成の製品は存在価値もありそうです。数百メートルなら現実的に利用シーンはありそうです(干渉源が出てきたらアウトですが)。
いずれにしても2.4GHz、干渉なく使い物になるのは、人里離れた原野ぐらいか?とも思えます。
㎞オーダの距離の通信テストは、日本では長い砂浜の海岸や海越えルートなどで実現できるぐらい。
大陸なら、ゴ〇砂漠などでできるのでしょうか?。。。
DFS問題こそありますが、W56を使う方の製品は面白そうですね。
いつもコメントいただきありがとうございます。
さすが、どこのメーカーとは書いていなくても特定されておられますね。そこで間違いありません。
> ㎞オーダの距離の通信テストは、日本では長い砂浜の海岸や海越えルートなどで実現できるぐらい
本当にそのとおりで、こういうことを理解せずに「5kmすげー」って飛びついてしまったら、すごく残念なことになりますね。
懐かしい昔を思い出します。
今は無きK電機のFHーSS無線で接続したころを思い出しますね。
伝搬距離を稼ぐにはできるだけ高いところに行かなくてはなりませんよね。すこぶる寒かったと思います。
お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。ご無沙汰しております!
K電機、懐かしいです。某所にはまだ同社の八木アンテナが残っていることは秘密です。
あれ~っ!ご無沙汰です!!
懐かしのK電機!FH-SSですよね!!
我が家の車庫の片隅にまだR**tの残骸もあったような。
本当にお疲れさまでした。