IPv6はすごい

ども。
近くのものが見えづらくなってきて「もしや」と思ったのですが、単純にメガネのレンズの度が過矯正だった担当ちゅんです。焦りました。

とある案件で、拠点間でUDP/IPによるユニキャストが行われることになりました。なんともマニアックな話で、この時点で何を言っているのか分からない感じになっちゃったら申し訳ないのですが、具体的に言うと拠点Aで表示している画面をエンコードのうえ転送し、それを拠点Bでデコードして画面に表示する(もっと簡単にいえば離れた建物同士で同じ画面を共有する)というもの。この仕組み自体は業者さんが構築することになっていましたが、転送の部分は庁内LANで利用してるVPNを利用しようと画策したため、我々の責任分界です。

機器の設定が終わり、デコーダーのスイッチが入りました。わくわくして画面を見ていたのですが、画面はちらちらと乱れ、文字は読めたものではありません。エンコーダ―の設定を見せてもらうと、通信は「FullHD Highクオリティ(18Mbps)」と設定されているようです。常時18Mbpsの帯域を占有されると思うと「おお・・・」とは思いますが、理論的には問題なく通信できなきゃ困ってしまうくらいの通信量。仕方がないのでエンコーダー側で画質を落としてもらいましたが、それでも状況は変わらず、ついに業者さんから「これはネットワークですね」と。確かに、庁内LANを使えますよと言ったのは私ですが、思わぬ形で難題が飛んできました。

現状のネットワークの状況をPINGで確認してみます。すると、速度よりもそもそもの通信が安定せず、結構な頻度でタイムアウトしていることが確認できました。IPv4で構築しているVPNですが、さすがにタイムアウトがあるとUDPユニキャストは厳しいのかもしれません。
仕方がないので、ネットワーク保守事業者さんにも相談のうえで拠点間の通信のみをIPv6網(IPoE)を利用して相互通信するように設定を変更。結果は言うまでもなく快適以外の何物でもありません。PINGを確認してみてもタイムアウトなどなく安定。肝心のユニキャスト通信も、当初予定していたHighクオリティ18Mbpsで問題なく表示され「さすがv6は違うね」と。

今回は、偶然このようなことに気がつきましたが、早いところ全拠点でv6に切り替えないといけないなと意を新たにしました。このことをいつも仲良くしている同業者に話してみたところ「やっぱIPv4は限界だよね」「うちも苦労した」と返ってきて、さらに「とっとと拠点間同士の通信自体やめたいよね」ときて、私よりも遥か遠くを見通されていて「うーん、さすが」となってしまいました。全てがクラウドの時代になれば、拠点間の通信なんて不要ですもんね。

不安定なIPv4と安定しているIPv6なんとかうまくいって大火傷は免れました・・・

(投稿者:ちゅん)


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