ども。
ここにきて「ブログを見たのですが」というお問い合わせが急増している担当ちゅんです。恐縮です。
先日、町内某学校にて「電柱立て」への立会という業務がありました。この部署で仕事をしていると数年に1回程度の頻度で発生するレアイベント。「建物に新規で回線を引き入れるが、既存のルートが利用できない」という条件に合致する場合にのみ取られる方法で、この部署に配属されて10年以上経つ私も、経験するのはたぶん3回目だと思います。
だからでしょうか。当日現場に向かうと教育委員会の担当が2人、学校の関係者が3人も待機しておりました。みなさん、電柱を立てるという一大イベントに興味津々のご様子。
「それでは、お願いします」の掛け声とともに作業開始。私は以前、同様の工事を見たことがあったのですが、それでも「すごいなぁ」と声が出ます。
電柱の種類にもよるのでしょうが、通信に使う細い電柱は「手掘り」により立てられます。最初は剣先スコップで穴が掘り進められ、ある程度の深さになった後は先端がネジの構造になっているスコップ(これ、スクリュースコップという名前みたいですね)で穴を掘っていきます。
今回の電柱は、どうやら1500mm掘り進めれば立てられる規格だったようで、目標の深さに到達しているかを長さ計測用のスタッフで何度も確認。途中で「ガリッ!」という音がするたびに石を除去するために金属の棒でつついたりしながら、ようやく穴が掘りあがりました。
ここから電柱が立つまではあっという間です。ユニックで電柱を吊りあげて穴にゆっくり降ろします。その後、電柱と穴との隙間に土砂を詰め込み、電柱の傾きを微調整して完了。傍から見ていると「これだけで大丈夫なの?」と不安になりますが、押しても引いてもびくともしません。手掘り、恐るべし。
これには同席していた教育委員会の担当も「てっきり建柱車が来るとばかり思っていた」とのことで感動しておりました。
こういう作業こそ、ぜひ子どもたちにも見てほしいなあと思う、2児の父でした。
一度でもこの作業をみたら普段見慣れている電柱にもロマンを感じるようになりますよ
(投稿者:ちゅん)