禁断の延長コネクタ

ども。
ここ数日、八雲地域もようやくカラっと晴れました。心も晴れやかな担当ちゅんです。

本日は、とあるネットワーク系の調査を行っていた時の話です。そのネットワークは我々の管轄ではないネットワークで、よくある「〇〇システム一式」として整備された機器一式の中にHUBやらルータやらが含まれていた的なそれ。もちろん、そのシステム自体の保守はしっかりと行われています。なので、情シスとしては日々の保守として触れることはなかったのですが、今回は庁内LANと接続している部分で不具合を生じたため、念のためその謎のネットワークも確認させていただいた、という内容です。

存在は知っていましたが、ちゃんと見たことがなかったサーバーラック。とりあえず前面のドアを開けて、ルータやスイッチの動作確認。LANケーブルの配線状況をチェックしつつ、次は背面のドアを開けてみます。
ここで大きな驚き。何と、別な部屋から延びてきた幹線のLANケーブルが、ラック内部で「延長コネクタ(JJ)」に接続されていたのです。これ、どう見てもダメでしょう!

正直、我々のような「にわか」はよくやります。離れた場所からLANケーブルを通してきて、あとわずかというところで長さが足りなくなるというミス。通常、こういう時にはもう一度最初からLANケーブルを引き直さなければなりませんが、このJJを使うことで延長ができます。急場しのぎでは大変便利な道具ですが、これをプロが、まして施工時に行っていたとしたら、大問題なのでは?と。

今更この話をしても仕方がないとは感じましたが、当町のネットワーク保守業者さんにも相談。すると、やはり私と同様「JJはあり得ませんね」と。ただ、こういう工事を目の当たりにすると、もしかしたら我々の目に見えない場所、例えば天井裏などでJJが使われていても間違いなく気がつけません。JJ自体は電気を使わないし、物理的に壊れることもなさそうですので、一見、これを使うことでの明確なリスクは無いように感じられますが、単純に「抜ける」可能性はあります。あと、これははっきりしませんが、やはりスループットだって多少は落ちるでしょうか。いずれにしても、無いに越したことは無い、ということですよね。

延長コネクタ便利ではあるのですがね・・・。

(投稿者:ちゅん)


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コメント

  1. 通りがかり のコメント:

    延長コネクタですがなぜ使わないほうが良いのか全くわかりません。
    抜ける可能性?
    それならサーバーやスイッチ筐体のRJ45コネクタも抜ける可能性あるのでは?と思ってしまいますし、ケーブルは普通OAフロアの中を通すので抜けは基本ありえないと思います。
    それに今はカテゴリに対応した中継コネクタもメーカーから販売されてます。
    スループットも10Mbpsの時代ならまだしもギガビットの時代でコネクタによるスループット低下を心配する必要はあるでしょうか。
    適当な思い込みではないですか?

    • とあるへっぽこネットワークエンジニア のコメント:

      JJで検索していたら本ブログにたどり着きました。

      1.通りがかりさんの意見については思うところあり、返信させていただきます。

      ずばり理由としては「障害ポイントの増加」となるため、推奨されないということです。
      本来、LANケーブル1本だけでつながるものが、延長コネクタを介するとLANケーブル2本と延長コネクタ1つの合計3つの要素からつながることになり、それぞれの箇所でLANケーブルが抜けたりする可能性が増えます。

      そのためネットワーク実装としては考慮する箇所が多くなるので、あんまり良くないという理由です。

      スループットの多少の低下の可能性があるのも、余計なものをかましている分、多少遅くなることは容易に想像がつくでしょう。(気にしなくてもよいレベルかもしれないですが)

      ネットワークエンジニアとしてはできる限り遅くなる可能性があるものは導入したくないと考えます。(シンプルにするべきです)

      以上のことから、ちゅんさんはこのような考えに基づいて発言されているだけでありますので、何もおかしいところはありません。

      むしろ「適当な思い込みではないですか?」との発言に第三者である私からしても、ちゅんさんに大変失礼だと感じる内容であり、ちゅんさんは何も間違っていないと本ブログに到達される読者様に伝えたく、申し訳ありませんが、丁寧に説明させていただきました。

      >>ちゅんさん
      上記の通り、発言されていただきました。
      もし不適切であればお手数ですが、本発言を削除いただけますようお願いします。

      とあるネットワークエンジニアより

  2. 北野 愛 のコメント:

    はじめまして 私は町外の者で家でLANケーブル延長 体験ブログを検索したら こちらがヒットしました。延長アダプター どんなものか 考えてましたが 抜けるリスクはありますよね。
    勉強になりました。m(_ _)m

  3. 北野 愛 のコメント:

    先ほどの 北野ですが 北海道の八雲町は 私の親戚が住んでる所でした。ビックリー。2つの海があるんですね。私は 石川県です。m(_ _)m

    • ちゅん のコメント:

      コメントへのお返事が遅くなりました。
      八雲町に親戚の方がいらっしゃるとのこと、本当に世の中は狭いものですね。
      気になる記事などありましたら、お気軽にコメントくださいね。

  4. 通りすがり のコメント:

    延長コネクタを分解してみるとわかるのですが、内部はツイストされておりません。
    延長コネクタ内部でお互いの信号が干渉してしまいまいスループットが悪化するのと、伝送路最大100mの保障がされません。
    延長コネクタを使用するのは事務所内等の末端部で長さが足りない時に使用するの程度にとどめておきましょう。

  5. MM のコメント:

    DIYで社内配線しようとして調べています。
    延長コネクタの前後で特性インピーダンスが異なるケーブルを接続すると反射波が生じる恐れがあるからでしょうか?
    cat1以下の電話線等では問題な気がします。しかしcat2以上のMHz級より上の高周波では、ツイストペアケーブルの特性インピーダンスは導体線径に係わらず100Ωに収束する(miyazaki-gijutsu.com series2 noise061)ため、問題ない気もします。
    もちろんSTPの場合はシールドが途切れてしまうため、シールドを接続するための面倒な手作業が必要であることは想像できます。
    庁舎等の規模の工事であればフルークのような高価な測定器で性能試験するかもしれませんが、そういった試験に通ればOK(ただしその後コネクタお触り禁止)とも言えなくもないような…
    ただ、大規模配線の規格(JIS X 5150)で、分岐点(CP, consolidation point)はフロア毎に1つまで、かつパッチパネルとの間は最小15m、というのがあり、このCPやパッチパネルというのはどうやら中継コネクタの集合体のようです。そのような中で勝手に中継コネクタを変な場所に使えば、実用面で問題なくても、施工時に行っていたら、規格に適合しないと見なされて契約上の問題とされる恐れがあります。

    • ちゅん のコメント:

      コメントありがとうございます。
      大変勉強になるコメントに感謝いたします。
      私が「問題ではないですか?」としていた趣旨としては、通常は1本もののケーブルで施工すべきものを長さが足りなくなったからといってコネクタで延長していいのか?という純粋な疑問です。
      実際にはこのコネクタを利用することで大きなトラブルが起きたことはないですし、自分自身もよく使っています。
      むしろ
      > フルークのような高価な測定器で性能試験するかもしれません
      昨今はCat6aのような高規格なケーブルを要件にすることが多くなっていますし、実際にコネクタを挟んだらどの程度速度が落ちるのか(または落ちないのか)については非常に興味があるところです。

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