ども。
イベントの後片付けをするたびに歳を重ねていることを実感する担当ちゅんです。
先般、とある重要なシステムで障害が発生しました。このシステムは出先部署に置かれている端末と本庁舎に置かれているスイッチとで通信することで情報がやり取りされるもの。大人の事情で詳しくは書けませんが、物理的に建物が分かれているために、ネットワーク的にはルータ同士がVPNで接続されています。本来、入口から入ってきた情報は出口から出て来なければならないのですが、どこかで詰まってしまったらしく、今回は出口から出てこなかったという状況です。
すぐに関係する保守業者さんも交えて原因の調査が始まりました。今回は「システムの構築保守業者」「システムの開発ベンダー」「ネットワークの構築保守業者」と3社が関係する案件。それに加えて我々「役場の情シス担当」が呼ばれました。この時点でかなり嫌な予感がしたのですが、やはり。
「システム的には正常でした」「機器の故障は無いようです」とすぐさま中間報告が上がり、結果として「回線の問題ではないでしょうか」と。今回の件だけではなく、どうも回線(ネットワーク)というのは悪者にされがちです。それは、おそらく通信というものが「直接目に見えない」からだと思います。しかし、こういう言い方をしてはなんですが、ろくに調査もしないで「システムは問題ない」「機械は壊れていない」となぜ言い切れるのか疑問です。ネットワークを再度見直した結果、それでも現象が収まらなかったときにはじめて「ネットワークではないようなので、もしかしたらシステム(機器)かも」と。こんなケースになることが多いです。
悔しかったのであの端末、その機械、このスイッチに思いつく限りの「仕掛け」をしました。常時通信を監視し、入口から出口までの経路のどこで障害が起きているのかを突き止めるためです。すると、当初「ここが原因では?」と言われていた経路は限りなく「白」という結果に。まだ油断はできませんが、この調査結果からは「機器の故障」もあり得るのではないかと。ここまでやって、ようやくシステム側と同じ土俵で話ができるというのが現状です。そもそも、我々だってネットワークに絶対の自信があるわけではありませんし、むしろ疑われても反論ができません。でも、「不思議なことが起きたら、きっとそれはネットワークのせい」という決めつけは、時に問題解決の大きな障害になると思います。「にわか」が言っても説得力に欠けますがね。
ここまでやらないとマトモに取り合ってもらえないのが悲しいです
(投稿者:ちゅん)