Webカメラ不調の原因は

ども。
「連休明けに」としていた案件に追われている担当ちゅんです。

先日、某施設から「Webカメラが動かなくなっている」と連絡を受けました。その施設では公式ホームページ上に2台のライブカメラと1台の静止画カメラの映像を公開しているのですが、確認してみると確かにライブカメラが2台とも通信できなくなっていました。

現地に向かい、まずは状況確認。今回、カメラが2台とも不調になったということで、原因は「HUBかルータだろう」と想定。カメラから延びているLANケーブルが接続されているHUBにノートPCを接続し、ブラウザにIPアドレスを打ち込んでみます。すると、不調だった2台のうち1台のカメラからは映像が送られてきました。どうやらカメラそのものは正常に動いているけど、それがインターネットに出ていけないようです。

その後、色々と調べているうちに、どうやらルータに設定していたダイナミックDNS(変動するグローバルIPをホスト名に紐づけするサービス)のIPアドレスが更新されていないということが判明。ルータのスイッチを入り切りしてしばらく様子を見ていると、無事にIPアドレスが更新されたのかカメラの映像がホームページに表示されるようになりました。よかった。

ですが、残り1台はそれでもダメです。カメラまでの経路にあるネットワーク機器にPINGを打ってみますが全く反応がありません。「もしかしてカメラが盗難にでもあったのでは!?」と急いで確認に向かうと、カメラと機材一式は無事。ひとまず最悪の事態は免れました。

こちらはこちらで何かが起きているようです。調べていくと、なんと通信機器まで電気が来ていないようです。ここで記憶を呼び起こし、「確かこのカメラの電気は近くのあの建物の・・・その分電盤の・・・」と思い出しながら辿っていくと、最後に「切」になっているブレーカー3つに行き当たりました。「これだ・・・」とりあえず全てを「入」にしてみると、PINGが通りはじめカメラの映像もホームページに送られました。その後、一つずつ「切」にしてみて、ようやくカメラ用電源を取っていたブレーカーを特定。
どうやら、冬期間に施設を閉鎖する際に「切」にしていたブレーカーを「入」にしていなかったことが原因のようです。

この「仕様」については、我が社がいつも頼りにしている「設定書類【虎の巻】(通称:古文書)」には書き込まれていませんでした。カメラを設置した当初は記憶にあったはずですが、やはり人間は忘れる生き物です。今回判明した「仕様」については、留意点としてしっかりと古文書に追記し、現場を後にしました。最近は難解なトラブルが多くて疲れます。

分電盤のブレーカーこの3つのブレーカーのうち、1つが当たりでした。

(投稿者:ちゅん)


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