ども。
遠くに旅行したくなっている担当ちゅんです。
先日、今年度実施予定のとある事業のことについて、道東圏のとある自治体の情報担当者と意見交換する機会がありました。私よりも情報担当としての経験が長く、しかも当町とシステム構成が似通っており、さらに担当者個人としてのICTに対する考え方が近いこともあり、いつも困ったことがあれば相談させてもらっています。
現時点ではあまり具体的なことは書けないのですが、その事業では「映像のライブ配信」を行うことになります。ひと昔前はテレビ局にしかできなかったような技術が、今ではスマホ一つで行えるようになっているなど、技術革新が著しい分野。そうしたなかで事業を行うにあたり、私も、道東の同業者も偶然「同じ壁」にぶつかりました。
映像のライブ配信を考えた時、アプローチとして「映像」に重きを置くのか、はたまた「配信」に重きを置くのかによって、対応していただく業者さん・・・というより業界そのものが180度違ってくるのです。
具体的にいえば、映像に重きを置いた場合、対応していただくのは「カメラ」であったり「音響」を取り扱うような業者さんになりますし、配信の場合は「ICT機器」であったり「ネットワーク」であったりするわけです。もちろん、私は仕事柄、まずは後者でアプローチをするわけですが、そこではじき出された費用の見積もりが、前者の場合と比較して驚くほど少額で済んでしまうのです。
だからといって「映像に重きを置くことは悪」という単純な話でもなく、両者からお話を伺うと、そのような価格になった根拠はありますし、双方とも矛盾点などなく納得のいく説明をいただけます。でも、現実として費用にはかなりの差が出ます。
ここで、通常であれば「では安価な方でやりましょう」で決着するのですが、冒頭の同業者さんは「そこを内部でどう説明していいのか悩んでいる」とのこと。
つまり、一方は100万円かかってしまうところ、もう一方は10万円で実現できてしまうような場合、その90万円の差がどうして生まれるのかを相手に説明し、その結果納得してもらうということは簡単そうに思えて実際にはとても困難なのです。「安かろう悪かろう」という言葉もありますが、今回の一件では現実離れした数字が出てくると逆に理解を得るのが難しくなるのだ、ということを学びました。そして、この90万円の差を積み重ねることこそが、我々のような自治体の情報担当者に課せられた重要なミッションなのだと思います。
これが何のポンチ絵なのかは、近日ご報告できると思います。
(投稿者:ちゅん)