なぜその設定がオンに

ども。
日頃からチームワークを心掛けている担当ちゅんです。

先日、外勤先での出来事。その場所でしなければならなかった業務はすぐに終わり、帰ろうとしたそのとき「あ!ちょっと!そういえばさ~」と呼び止められました。どうやら、私が大切にしている「御用聞き」の時間のようです。

話を伺うと「最近新しい複合機を導入したが、うまく印刷できない。導入時は業者さんも同席していたがお手上げだったみたいなので、ちょっと見てほしい」とのことでした。業者さんにわからなかったことを解決できるとは思えませんでしたが、ひとまずネットワーク環境から調査を始めました。

その場所では、ノートPCが無線LANでインターネットに接続されていました。一方のプリンタは有線LANで無線ルータに接続されています。まずは双方の機器に設定されているIPアドレスをチェック。IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイそれぞれ正常に設定されていました。お次は通信確認。パソコンからルータに、複合機からルータにと、それぞれPINGコマンドを打ちます。最近の複合機は、設定画面からPINGまで打てて便利です。すると、これも正常に応答が返ってきます。
ここで、ようやくノートPCから複合機にPINGを打ってみることになったのですが、これがNGとなりました。

つまり、機器それぞれは問題なく設定されているにも関わらず、お互いが通信できないという不思議な状況にあるようです。困りましたね。

しばらく考え込んで、非常に薄い線とは思いましたが「もしかして・・・」と怪しんだことがあります。
現場の職員の方から無線ルータのログインIDとパスワードを教えてもらって設定画面にログイン。無線LANの設定項目を見てみると、やはり!です。そこには「隔離機能」という見慣れない設定があり、これがオンになっていました。これ、プライバシーセパレーターとかAP隔離などとも呼ばれる設定で、無線LANのクライアント間での通信を禁止するときに設定するものです。
公衆無線LANなどでセキュリティを確保するときには必須となる機能ですが、これを誤って設定してしまったことで、ネットワーク上の機器と一切通信できなくなっていたことが原因でした。

これまではノートPCを単体で使っていたので問題にならなかったものが、もう一台ネットワーク上にクライアントが追加されたことで表面化した問題ということですね。個人的に「少しでも怪しいと思ったら必ず確かめる重要性」を再認識した出来事になりました。それにしても、どうして隔離機能がオンになっていたのか。不思議です。

プライバシーセパレータ
ブラザー様のサイトにわかりやすいQ&Aが出ていました(上図引用)

(投稿者:ちゅん)


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