雷被害のその後

ども。
先日から自宅で猫を飼い始めた担当ちゅんです。

先日、誘導雷により某学校で被害が出たことをブログに書きました。手持ちの在庫品を急遽かき集めて仮復旧させたという内容です。本日は、そのダメージを負った機器について書きたいと思います。

学校から持ち帰った電源の入らなくなった機器を、職場でもう一度確認してみることにしました。
まずはルータ。現場ではスイッチをオンオフしても、電源ケーブルを抜き差ししても一切反応がなく、基盤に大きなダメージを負ったものと思われます。廃棄処分する前に、念のため職場でもう一度電源ケーブルを接続して、スイッチを入れてみます。すると、なんと通常どおり起動してしまいました!

こんなことってあるのでしょうか?不思議に思い複数の業者さんに電話取材。すると「そういう経験、我々にもあります」という回答ばかりでした。雷が落ち、現場では全く動作しなかった機器が、しばらく経ってから別な場所で起動させると動いてしまうということは結構あることなのかもしれません。電力を帯びていた回路から放電が進んだことで起動した?のかもしれませんが、いずれにしてもこんな機械を現場に再投入できるはずもなく、「雷」とメモ紙を貼り付けて倉庫保管としました。

次にスイッチ。こちらは残念ながら職場でも起動せず。筐体からネジを外して基盤を見てみると、まずヒューズは溶けて真っ白になっていました。切れたというより蒸発したと表現した方がいいくらいの状態。ちなみに、ヒューズには250Vと記載がありましたが、なにせ相手は雷ですから太刀打ちできるはずもありません。
それだけではなく、基盤に取り付けられているコンデンサ回路も黒く焦げてしまい、これでは起動させることは不可能です。ダメージを負った箇所が電源周りだったことから、雷はLANではなく電源(コンセント)から入ってきたということなのでしょう。

ヒューズもそうですが、建物には漏電ブレーカーが設置されているにも関わらず、なぜ機器まで雷が入ってしまうのか不思議です。ネットで調べてみると、雷が落ちた際にブレーカーを切っておくことは有効ではあるけど完璧ではなく、3割くらいのサージは建物内部に侵入してしまうとありました。結局のところ、対策としては「事前にコンセントから抜く」ということなのでしょうけど、これだけ電子機器に溢れた世の中ではなかなか難しいことですよね。

焦げた基盤の写真
基盤の状態。左下の筒状のものがヒューズ。真っ白になっています。

(担当:ちゅん)


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