二点しんにょう

職員の方から、画面に表示されている文字と印刷されてくる文字が違うとの問合せがありました。
その文字は「辻」という漢字で、画面には「二点のしんにょう」で表示されているのですが、印刷された紙には「一点のしんにょう」になっているとのことでした。しかもWindowsに標準で入っている「とあるフォント」を使用するとそのようになるとのことでした。
今回は「二点しんにょう」を出力したい事案であり、使用したフォントが「二点しんにょう」で表示も印刷もされるものでありましたので、支障はありませんでした。

自分の経験では、フォントやOSによって点が一つであったり二つであったりしていた記憶があります。
まず、なぜに点が一つと二つの漢字があるのでしょうか?調べてみますと「当用漢字」と「常用漢字」が制定された後に漢字の簡略化が進み「点が一つ」になったようです。ですが再び簡略化をしない動きが現れ、点が二つに戻った?ようです。なので、その時期によって点の数が違うようです。

自分がこの事案に出会ったのは、以前の職場での健康保険証の申請事務の際でした。職員の方の子どもの名前にしんにょうが使われていたのですが、以前より使用していた「一点しんにょう」で記入し扶養申請を行いました。健康保険証が届き職員の方に手渡し、いつもお願いしている「内容の確認」をしてもらったところ、点が足りないとのこと。職員の方からの提出物を確認すると確かに「点が二つ」であったため、再申請を行いました。間違いに気付きましたので、人事システムの家族情報の訂正を行おうとしたところ、いくら探しても点が二つのその漢字が出てきませんでした。当時のOSはWindowsXPでした。
標準では、WindowsXPでは「点が一つ」で、WindowsVISTA以降のOSでは「点が二つ」なそうです。現在は、Windows7では「点が一つ」、WindowsXPでは「点が二つ」の漢字を出せる「文字セット」をインストールすることができるそうです。当時もあったのかな?また、プリンターの設定でも出力を制御できるようです。プリンター自体にも標準のフォントを持っているようですね。

一般的に使用する漢字も時代によって変化していき、それから少し遅れて?パソコンの世界にも反映されていくのですね。

点が一つと二つ
現在は「点が二つ」が一般的なようです。

(投稿者:ふろんと)


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