禁断のBIOSアップデート(下)

ども。
クールビズを開始した担当ちゅんです。

さて、本日は前回の記事の続編です。
USBメモリからのシステムブートが遅すぎたため、一か八か、BIOSのアップデートをしてみることになりました。そこで、記事のタイトルにもある「禁断」とは何かという話です。BIOSというのは一度アップデートしてしまうと後戻りできません。OSなどのアップデートであれば、不具合があればシステムの復元なり、ハードディスクリカバリーなどで元に戻すことが可能ですが、BIOSはマザーボード上のフラッシュメモリに記録されるので、これを消去したり書き直したりするのは基本的に不可能です。ですから、この作業は非常にリスキーで、仮にメーカーから最新のBIOSがリリースされたとしても、安易にアップデートは行いません。さらにいえば、過去、とあるPCのBIOSをアップデートする際に誤った型番のBIOSを書き込んでしまい、「文鎮化」させてしまった苦い思い出もあります。

それでも、今回はやらなければならない状況です。対象PCのBIOSアップデートはWindows上から実行するものでしたので、アップデータをダウンロードし、Readmeをじっくりと読み、数回の深呼吸のうえ「実行」をクリック。画面には「絶対に電源を切るな」「キーボードとマウスも操作するな」と恐ろしい注意書き。
アップデートのタスクを見ていると、どうやら古いBIOSのバックアップを取りつつ、新しいBIOSの整合性をチェックした後に書き込みを行う様子。この作業がWindows上で実行できることに驚きつつも、固唾を飲んで見守ります。

見守ります・・・が、なんということでしょう。最後の書き込みフェーズが半分程度進んだところで、10分くらいその状態で止まっているように感じられます。気のせいか、CPUファンも全開で回っているご様子。それでも注意書きの「切るな、触るな」を守ってさらに10分、涙目になりながらもう10分。気がつくと30分ほど時間が経過しました。

「これは・・・もしかして・・・」

こんなに真剣に、慎重に作業を進めているのにやっぱりですか!?その場から逃げ出したい衝動に駆られます。意を決して電源ボタンを長押ししてみますが、なんと電源ボタンすら反応せず!!そうです、完全にフリーズしていました。
万事休すです。とにかくシステムを一度落とすしかありませんので、ACアダプタを抜き、バッテリーを取り外してシステムを落とします。たぶん、これで二度とPCは起動しなくなったと覚悟しました。
まだ生暖かい筐体に再びバッテリーを取り付け、電源を接続して祈る気持ちで電源ボタンを押します。すると!!

やりました。一度はあきらめかけましたが、通常どおりBIOSが起動して、なんとバージョンアップも完了していました。何が起きたのか状況を理解するのに苦しみますが、おそらく新しいBIOSの書き込みが終了した時点でフリーズしたということなんでしょう。不幸中の幸いとはこのことです。心臓がまだドキドキしていましたが、まずは禁断のBIOSアップデートは成功?したようです。
・・・しかし、その後にUSBメモリからのブートを再度試すも、起動速度に特に変化は見られないというオチがつきました。これでPCまで壊したら踏んだり蹴ったりになるところでした。

電源ボタン反応せず
電源ボタンが反応しなかった時は、思わず「終わった・・・」と天を仰ぎました。

(投稿者:ちゅん)


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