「無効にする」を有効にする

ども。
朝、もう1時間寝ていたい担当ちゅんです。

Windows 10 化作業は順調に進んでいます。かなりコツを掴んできて、スピーディに作業できるようになりました。以下、同業者向け及び自分用のメモを含みます。

Windows 10 のキッティングには、お馴染みのSysprep を利用しています。マスターとなるPCに各種業務用アプリケーションやプリンタドライバなどをインストールした後に、Sysprep で一般化したものを複製して展開します。こうすることで、ライセンス認証前の状態のOS として起動できるので、一からOS をインストールするよりも数段早くシステムの展開が可能です。

そのSysprep ですが、Windows 10 をキッティングするときは注意しなければならないポイントがあります。実は、Windows 10 のバージョン1511から「Microsoft コンシューマーエクスペリエンス」なる機能が追加されていて、PCがインターネットに接続されていると「勝手に」おすすめアプリがインストールされてしまうようになりました。このおすすめアプリは、管理者にとってはほぼ「おすすめしたくない」ものですが、そういうもののようなので仕方ありません。
ただ、これが動作してしまうせいで、Sysprep が失敗してしまう仕様には悲しくなります。

Microsoft Technet : Windows 10 (バージョン 1511) における Sysprep 実行時の注意点
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2015/12/20/windows-10-1511-sysprep/

上記リンク先にもあるとおり、この仕様を回避するには、インターネット接続前にローカルグループポリシーを編集して「Microsoftコンシューマーエクスペリエンスを無効にする」という項目を有効にしなければなりません。全てのセットアップが終了したら、この項目を「未構成」に直したうえでSysprep を流してくれ、ということのようです。

と、ここまでであれば「儀式」がひとつ増えた程度の話なのですが、本日、マスターPCのセットアップをしておりましたら、なぜかSysprep が失敗して、数時間分の仕事が無に帰り、目の前が真っ暗になりました。

間違いなくローカルグループポリシーは編集したはずです。確認してみると、確かに編集した痕跡は残っておりましたが、なんと、その設定は「無効」になっておりました・・・。
何が言いたいかといえば、この項目、「無効にする」を「有効」にしなければならないのです。つまり「無効にする」を「無効」としたことで、同機能が「有効」になってしまっていたという悲しい出来事でした。なにこれ。

「Windows を終了するのに、なぜスタートを押さなきゃいけないの?」と一緒です。「終了する機能をスタートする」という概念。今回のケースも、「無効にする機能を有効にする」という概念です。ふーっ、疲れますね。

スクリーンショット
これではまるで「敵の敵は味方」です

(投稿者:ちゅん)


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