教育現場とiPad

ども。
ネット上で「自治体ウェブサイトでブログをやってることがすごい」と評されているのを見かけて、すっかり恐縮している担当ちゅんです。

さて、最近は特に幅広い分野での仕事が求められています。オープンデータに取り組んでいたと思ったら、次の瞬間には教育分野のICT機器導入、さらには病院の電子カルテ、ウェブサイト構築にPC故障案件対応・・・。浅く広く仕事ができればよいのですが、浅知恵では太刀打ちできないことがほとんどで、都度「にわか界のプロフェッショナル」にならざるを得ない状況です。

――そんな中、本日のお題は「iPad」。いつもは少しオブラートに包んで隠語を使ったりしていますが、今日ははっきりと書いてしまいます。
八雲町の教育現場では、いまiPadが熱いのです!教育用コンテンツの充実も去ることながら、先進校での効果や実績が徐々に蓄積され、そうしたノウハウが確実に広がってきていると感じています。考えてみれば、端末を動かすために電源ケーブルやLANケーブルが要らず、画面をタッチするだけで操作でき、カメラを使わずとも写真(動画)を撮影できる。もっといえば操作する場所(教室)の制約すらない。確かに、iPadを「教材」という視点で見たとき、これほど完璧な条件を備えたデバイスはないなという気分になります(ただし、それを使いこなせるかという点では戦々恐々としている面もあるようです)。

ですが、そうした熱い思いの裏側で、私たち情報部門(教育委員会のICT担当含む)は結構ドキドキです。

そもそも、先生方が想像している通りにiPadを使おうと思ったら、そこには確実に「Wi-Fi」が必要です。機器整備に併せて普通教室のWi-Fi整備も行ってきていますが、予算などの都合もあり、全てを一気に解決とはいかない事情もあります。

そして、もうひとつ。iPadならではの悩みごとですが、それは管理の方法です。
iPadは基本的にパーソナルユースを想定されています。1人が専用で使うなら良いのですが、複数の人が共同で使うには不向きな設計になってると思います。個人ごとのアカウント切り替えができず、パスワードもアプリもデータも全部共用。そこは運用面でカバーするとしても、次に困るのは有料アプリの購入方法。クレジットカード払いが基本で、それ以外の方法となればiTunesカードで電子マネーを購入・入金することになります(実は自治体が苦手とする決済方法です)。そして、アプリを購入した後も苦労は続き、インストール作業は基本的に一台ずつ手作業で行う必要がありますし、一台に1つのApple IDが必要になります。その際、法人名義でのID登録はNG、個人として登録を行うため「憧れの職業は?」などの質問に困ってしまいます。
※こうした管理面を改善するため、Apple社は公式に「Apple Configurator」という管理ソフトを無償提供していますし、アプリの購入についても「Volume Purchase Program(VPP)」というプログラムが利用できます。ただし、管理ソフトについてはWindowsでは動作せずMacOSが必要だったりと、そこにはそこの悩みがあるわけで・・・。

新しい技術が急速に現場に流れ込んできて、先生方もたいへんなご苦労をされていると思いますが、それは裏方も同じなのかもしれません。iPadを大量に展開されている事例なども研究しながらも、スピード感を持って取り組んでいかなければならないと感じています。

ロイロノート
ちなみに、「ロイロノート」というアプリが教育現場では必須アプリのようですよ。

(投稿者:ちゅん)


カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です