ども。
疲れからの回復に日数を要す“中年”担当ちゅんです。
昨日、とある学校から「集中管理ファイルサーバへのアクセスが遅い」というSOSを受けました。話を聞くと、どうやら平日は問題なく、休日(週末)になるとその症状が発生するようです。共有ファイルを開こうとすると、「マウスカーソルがドーナツ」になり、1時間近く放置するとようやくファイルが開くとのことでした。
・・・実は心当たりがありました。ファイルサーバのデータは毎日バックアップを取っているのですが、平日の夜は「差分バックアップ」を行い、金曜日の夜から「完全バックアップ」を取り始めるというスケジュールを組んでいたのです。ひょっとしたら、金曜の完全バックアップが土曜の朝までかかっても終わらず、日中も稼働し続けたために高負荷な状態となっていたのではないかと仮説を立てました。
早速、バックアップソフトのログを確認。
平日の差分バックアップは午後11時から始まり、翌日の0時30分には終了。対象ファイル数はおよそ6,000ファイル、容量は8GB弱。 平均スループットは95.32MB/分でした。まずまずの速度ですし、こちらの方は特に問題なさそうです。
一方、問題なのは完全バックアップです。金曜日の午後11時から始まったバックアップが、終了するまでに要した時間は、なんと「72時間」。終了は土曜日どころか月曜日の夜23時過ぎということで、月曜日の差分バックアップも「延期」となっていました…。ちなみに、対象ファイル数はおよそ3,200,000ファイル、容量は2.8TB。平均スループットは677.33MB/分でした。
困りました。バックアップが終わらない件はともかくとして、今後のことを考えると非常にマズい状況です。というのも、容量はまだたったの2.8TB。ディスク全体の3割ほどの使用率なのです。今後、数年使い続け、各学校がクォーターぎりぎりの容量まで使ってしまうと、完全バックアップそのものが不可能な状態になりかねないということが判明したのです。
これから、業者さんの協力も得ながら対策を検討していくことになりました。ファイルサーバの集中管理には、こんな難しさもあるということですね。またひとつ、勉強になりました。
もしかして、完全バックアップって不可能なのではないかと思い始めました。
(投稿者:ちゅん)