ども。
外勤続きの担当ちゅんです。今日は(も?)ちょっとマニアックな記事です。ご勘弁を。
先日からつきっきりで対応している某中学校のNAS(猛牛製)ですが、どうも芳しくない状態が続いていました。
DISKを2台使ってのRAID1構成(ミラーリング)なのですが、ある日はDISK1が故障と言われ、またある日はDISK2が故障、挙句の果てには RAID Array Can’t Mount ということで、ついにデータそのものにアクセスすることが不可能となってしまいました。
壊れたものは仕方がないのですが、なんとかデータだけでも救出したいところです。とりあえずNASの筐体からディスクを取り出して、Windows 7 PCに USBの変換を使って接続してみました。
すると、ディスクの管理画面には複数のパーティションを持つディスクとして認識はされているものの、フォーマット形式がRAW(未フォーマット)と表示され、アクセスすることができません。何か操作しようとすると、毎回「フォーマットしますか?」と聞いてくるので、全力でキャンセル、別の手を探ることに。実は、猛牛製のNASはLinuxベースのOSで動作しているので、Windowsに直接つないでもデータにアクセスすることはできないらしいのです。
色々と調べた結果、どうやらディスクのフォーマット形式は「XFS」というものらしい。それならば、Linuxに接続すればディスクにアクセスができるのではないかと思い、急遽、不良在庫となっているWindows XP マシンに ubuntuをインストールし、そこに接続してみました。
ディスクとしては「アレイ」という名で接続されるものの、普通にマウントしようとしてもエラーでダメでした。調べると、ubuntuにはXFSが標準でインストールされていないみたい。Googleで検索しながらXFSモジュールをインストールし、さらに「アレイ」にアクセスするために必要と思われるRAIDコントローラをインストールするため、mdadm でソフトウェアRAIDを構築するなど、試行錯誤を繰り返した結果、どの作業が正解だったのかわかりませんが、突然ディスクにアクセス可能となりました。この辺は「にわかSE」恒例の「勘」が働きました。
そこから先は電光石火。いつまでディスクにアクセスができるのかわからないので、大至急、別なディスクにコピー。一晩放置で無事にデータを救出することに成功しました!
久しぶりに「やった!!」という充実感に満たされましたが、その後、学校に「データは無事でしたよ!」と伝えるも「ああ、あのデータですが全て消してしまって良いですよ」という信じられない会話とともに、私のミッションは終了したのでした・・・。
何がどうなってうまくいったか分かりませんが、突然ディスクにアクセスできました。奇跡です!
(投稿者:ちゅん)