ども。
このところ仕事に追われるようになってきた担当ちゅんです。多方面にご迷惑を…。
さて、リニューアル裏話の2回目は「ナビゲーションメニュー」です。
ナビゲーションというのは、どのページを見ていても必ず表示されているメニューのこと。当ウェブサイトでは上部に設置していて、「暮らしの情報」「事業者の方へ」などがそれに当たります。
今回のリニューアルでは、これらメニューの構成・内容を大幅に変更することでユーザビリティを高めようと画策しました(実は従来のサイトではこのナビゲーションがほとんど機能していない状態でした)。
自治体のウェブサイトというのは企業や個人のウェブサイトとは違い、発信される情報のジャンルが幅広く、ユーザーがどんなコンテンツを求めてアクセスしているのかを判断することが難しいという特徴があると思っています。
たとえば一口に「暮らしの情報」といっても、税金のことを知りたいのか、子育てのことを知りたいのか、はたまたゴミの分別について知りたいのかといった具合。知りたい情報が公開されているということは当たり前のこととして、せっかく公開されていても情報が整理されていないので探せないというのが、これまでの課題でした。
この点については、ウェブサイトをCMS化してからの4年間である程度の傾向をつかむことができたため、今回は単純に「アクセス数が多い=需要がある」コンテンツへのアクセスをしやすくする方向で調整しています(事業者の方へ(入札情報)がナビゲーションに昇格したのはそのためです)。
それにしても「情報は確実にありつつもスッキリと見やすく」というのは、ある意味では相反する究極の課題でした。今回のリニューアル作業の中ではこの部分だけで実に1ヶ月近く悩みました。来る日も来る日もメニューのことばかりを考えた結果、自分の中で出した一つの結論は「隠す」ということでした。
どういうことかは完成形である各メニューをご覧いただければ一目瞭然ではないでしょうか。通常時は項目と概要のみが羅列されていて、見たい情報の項目をクリックするとメニューが展開されるというギミックになっています。
こういう方式をとることで、一見スッキリしていますが、実は裏側に存在している膨大な量のコンテンツを「隠しておく」ことができました(ちなみに、クリックして展開するというギミックは、昨今増えてきているタッチパネル操作にも適している動作じゃないかなと思います)。個人的にはすごく気に入っていて、つい必要以上に開いたり閉じたりを繰り返してしまいます。出来上がりだけ見ると普通のことかもしれないのですが、実はこんな苦労も「隠れて」いたのです。
しかし、今でもこれが最善の選択だったのかはわかりません。従来のウェブサイトよりは確実に見やすくなったと感じていますが、もっと考えれば別な道もあったのかもしれないと思っています。でも、少なくともメニューのことばかりを考え続けた1ヶ月の結晶であることには変わりはありません。みなさんもぜひ開け閉めをエンジョイしてください!
ぬるっとメニューが展開するのが妙に気にいってしまいました
(投稿者:ちゅん)