ども。
麺類が好きな担当ちゅんです。
さて、職場では今やすっかり「データで送信」が主流となりました。とりわけ、庁内の情報化を推進している部署である情報政策室では、都道府県や省庁からの文書も含めほとんどの書類が電子メールを介して送受信され、一昔前まで旺盛を誇った「ファクシミリ」は陳腐化したとさえいえるような状況です。
そんなデータのやり取りで最も多く使われているファイル形式が「PDF」です。PDFというのは「Portable Document Format」の略で、米国アドビ社が制作した電子ドキュメントの形式。今ではアドビ社の手から離れ、国際標準化機構によって標準化されています。
PDFの特徴はいまさら述べる必要はないかと思いますが、一番の利点は「OSを問わず、レイアウトを保持した文書ファイルが作成できる」ことではないかと思っています。特に、スマホやタブレットが普及してきたこともあって、Windows PCでしか見ることのできないファイル形式は敬遠される傾向にあるように思います。当町のウェブサイトでも、情報発信の際は極力PDFを使う方針です。
前置きが長くなりましたが、PDF形式が普及すればするほど、PDFにまつわるあれこれが発生するというのも必然でして。例えば「PDFを再編集したい」とか「テキストをコピーできない」といった相談は、年々増加傾向にあります。
例えば、Wordの文書をWordでPDF形式で吐き出すと、テキスト情報が埋め込まれるので、テキスト情報の「コピペ」が可能なんですが、一度プリントアウトしたペーパーをスキャンしてしまうと、テキスト情報が失われる(画像として認識される)ので、コピペはできなくなります。
で、問題はこの「テキスト情報を埋め込む」という概念をどうやって説明したら良いものなのかというところでして。出来上がりのブツはあくまでPDFでありながら、一方はテキストコピー可能で、一方は不可、というところに混乱のもとがあります。
分かりやすく言ってしまうと、PDFファイルの文字のところにマウスカーソルを当ててみて、カーソルが「I」になったらコピペできますよ、ということですよね。
「それでもなお」ということであれば、最終的には「Adobe Acrobatを買えば…」となりますが、それは最終的すぎてなんら解決策になっていませんよね。受け取る側に対して何か編集を求めるような書類(申請書など)はWordで、というのがまだまだ主流かもしれません。
PDFファイルを作成するときは、受け取る側の気持ちになって!が大切ですね。
(投稿者:ちゅん)