ノートパソコンの修理依頼が来ました。話を聞くと、キーボードのボタン一つが外れたらしい。(業界用語では個々のボタンを「キートップ」って言います。)この部品、上方向に強い力が加われば、外れることが多々あります。そんな時は冷静に、真上から下方向に強く押し込むと「パチン」とはまります。普通はこれでOKなのですが・・・。今回は、状況が少し違うようです。
どうやらキートップ裏側の「ツメ」が破損していて、ロックできないらしいのです。ダメですね!部品の交換が必要です。しかしメーカーでは、キートップ1個だけの販売はしてくれません。一般的には修理センターへPCごと送って、キーボード一式の交換となります。部品代+工賃+送料の修繕料もこの年度末に痛いですが、なんだかんだと1~2週間程度PCが使えないのはもっと痛いです。
そこで宝の山から部品を探します。この様な場合のために、廃棄するノートPCからキーボードを外して在庫しています。メーカー、機種ごとに微妙に異なるので宝の山も段ボール箱一杯です。普通はテカリの少ない同型の良品があれば、一式交換となります。しかし今回のブツは、新しめのPCなので同型がありません。今度は、同じような大きさ、色、文字のキートップを探すのですが・・・実は、キーボード基盤とキートップの間に入るパンタグラフの形状が問題だったりします。メーカーや年式によって違うので何でも良い訳ではありません。
見つけました!さすが宝の山です。「パチン」とはまり、動作もOKです。ちなみに、この手の修理は毎年数件あり、時にパンタグラフ交換の重症事案まであります。当分、宝の山は捨てられませんネ。
見つけました!下矢印(PgDn)のキートップ。バッチリOKでした!!
(投稿者:92)