ネットワーク障害の原因を探る

ども。
若干夏バテ気味の担当ちゅんです。なぜか痩せませんけどね。

先日、とある部署から次のような問い合わせを受けました。

「インターネットやファイルサーバへのアクセスがたまにできなくなることがある。おそらく、LANケーブルの断線だと思うから、取り替えてください」

さて、世のSEのみなさん。この問い合わせから何を想像しますか?現場を見ることなく、これだけのヒントで何が起こっているのかを想像できなければ、この業界では勝負になりません。

私が想像したのは大きく5つ。

1.本当にLANケーブルが断線している。
2.ケーブルではなく、直近のHUBが故障している。
3.周辺機器ではなく、PC本体のNICが故障している。
4.PCの設定(IPアドレスなど)に間違いがある。
5.気のせい。

5は冗談として、それ以外のどれかには当てはまるだろうと。

現場に到着し、まずはLANケーブルにテスターをかけます。すると、全く問題なし。見た目上も断線が疑われるような場所が無いために、この可能性はほぼ否定できました。
次に、HUBです。これははっきりと原因を探るよりも予防交換したほうがいいだろうと判断し、別なHUBに交換。しかし、症状は改善しなかったことから、直接的な原因ではなさそう。

3が原因であればがっかりしてしまうので、ひとまず考えないことにしまして、4を疑います。
まずはイベントビューアでシステムのログを確認。すると、確かにネットワークが途切れることがあるよう。おかしいのがグループポリシーやDNSサーバがらみのエラーが多いこと。これはもしや?と、コマンドからipconfig /all します。すると、DNSのセカンダリに書かれているIPアドレスに間違いを発見!おそらくこれが原因でしょう。正しい値に修正し、本案件は終了となりました。

結局、事前に想像していた現象に当てはまったので「想定の範囲内」ということになります。こうした事案を数多く担当していると、たまに自分はエスパーではないかと勘違いしそうになります。そもそも、アドレスを書き間違えるなよ!という話ではありますがね。

cmd
この画面を見て内容を理解できるようになることが、ネットワーク管理者には必須だと思います。

(投稿者:ちゅん)


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