薄いDVD?

ある部署に納めるノートパソコンのキッティングを始めました。MSのOfficeをインストしようとして驚きました。妙に薄い?・・・厚さではありません。向こう側が透けて見えるのです。初めての経験です?薄い!

さて、この円盤の主成分は、ポリカーボネートと呼ばれる樹脂です。この樹脂層の厚さは約0.6mmです。この下にデータが書き込まれている記録層があります。10μmの厚さです。その下に光を跳ね返す反射層があり、この3層で1組です。これが2組あれば、DL(片面2層)になります。・・・なるほど。でも、片面1層の場合も実は2組使っています?その場合、1組はデータが無いダミーとなっています。・・・納得。この2組の最後に、傷、歪みを防ぐUV硬化樹脂の保護層が付いての完成です。この記録層には、物理的な凹凸があって、さまざまなデータが記録されています。多分、薄くて向こう側が透けて見えるのは、反射層が今まで違う素材なのでしょうか?コスト削減なのでしょうか?勿論、問題なくDVD-ROMとしての機能を果たしているので支障はありません。

ちなみに、大量のデータを保存するときなどに使うCD-RやDVD-Rですが、焼き込む(書き込む)面の色って数種類あるって知ってました?これは、記録層に使われる有機色素で決まります。DVD-Rで一般的なのは、シアニン、アゾ、オキソライフの3つです。CD-Rではフタロシアニンという色素も使われています。今は紫色のアゾが一番普及しているようです。

データの焼き込みですが、レーザー光で熱を加えられた有機色素は分解されます。逆にポリカーボネート基盤は膨張します。これで凹凸を作ってデータを記録します。ちなみにDVD-ROMは、この凹凸をプレスによって大量生産しているそうです。

横道に逸れた薄いDVDの話でしたが、CDもDVDも物理的な厚さは1.2mmと決まっているそうです。

透けるバンドルoffice
良く見ると透けるDVDは結構ありますが、ここまで透けるとは!

(投稿者:92)


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