IPv6の勘違い

今日は、マニアックな業界話題です。先日からIPv6の運用が始まった。勿論、今までのIPv4も暫く健在なので、現在は傍観者?です。この話をちゅんとしている時に、大きな勘違いに気づきました。さて、今回も数字が一杯出てくるお話です。

IPアドレスって聞いたことがありますか?インターネットの世界で通信を行う手順の事を、インターネット・プロトコル(Internet Protocol)略してIPと呼びます。このIPの仕組みで、機器ごとに判別出来るように付ける番地(番号)がアドレスです。192.168.1.1のような呪文を耳にしたことはないですか?これがIPv4によるIPアドレスです。パターンは約42億(2の32乗)とおりです。IPアドレスを17億4,916万2,845と数字で書くのは分かりにくいので、2の8乗(256)で4つに分けてA.B.C.Dのように表記します。A~Dの各場所には0~255の数字が入ります。A~Dの4箇所に入る数字の組み合わせで、42億とおりも可能だったのですが、ITの急速な普及によりアドレスが枯渇しかけています。そこで登場したのがIPv6なのです。

IPv6は、340澗(かん)のアドレスを持ちます。「澗」今まで聞いたことがない単位です。340澗は340兆の1兆倍の1兆倍と説明されている?良くわからないが途方もなく大きな数らしい。これは、2の128乗となります。例えば、このパソコンのIPアドレスは、258澗4,287溝8,779穣1,321予2,004垓5,968京1,246兆7,737億2,988万4,226だとは、言いにくいので?これも幾つかに分けて表記します。ここで勘違い!IPv6なので、A~Fまでの6つに分けるのだと思い込んでいました。でも128乗の128が6で割り切れない・・・?そうだ不均等な割り付け方なんだ・・・?そんな訳ありませんでした。答えは8つ分けます。A:B:C:D:E:F:G:Hのようになります。128割る8は16。そうです。2の16乗つまり0~65,535の値が、A~Hのところに入ります。お洒落な事に?この65,536を10進数ではなく16進数の0000~FFFFで表記するのだそうです。それでも、IPv6のアドレスは長くなりそうなので、省略するルールが色々あります。頭の0は省略出来たり、0000が続く時は1度だけ::が使えたりします。なので、2012:0dc8:0000:0000:0000:0000:00bf:0000は、2012:dc8::bf:0となります。分かりますか?

まあ、これだけアドレスがあれば、世界中の白色家電に付番しても枯渇しませんね!これで、夢のようなIT化が進む土台は準備されたとになるらしい。素晴らしい!?

私の勘違いは、A~Dの4個だからIPv4で、IPv6はA~Fまでの6個だと思っていたことでした。実際は、v4はVersion4で、v6はVersion6の意味でした。分ける個数には関係ありませんでした。では、IPv5は何処へ行ったのか?気になります。

窓7のIPv6設定画面
Windows7のIPv6設定画面。ローカルIPは何番から始めるの?

(投稿者:92)


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