人間で言えば心臓手術?

ども。
寝違えて首が右方向に曲げられなくなった担当ちゅんです。

久しぶりに、手ごたえのあるPC保守案件がありました。筐体はデスクトップ型で、症状は「スイッチを押しても電源が入らない」というもの。周辺機器を全て外し、メモリを抜き差しし直し、CMOSクリア実行済みにも関わらず、BIOSの画面すら出ないという状態でした。ちなみに、電源ケーブルを差し込むと電源スイッチ付近にあるLEDが光るので通電はしています。俗に言う「通電するも起動せず」ってやつです。

通常、PCはハードディスクがついていなくても、マザーボード(CPU)、電源、メモリさえ正常に動作していればBIOSというファームウェアが立ち上がってきます。仮にメモリが無くても、エラーのビープ音は返ってきます。それがうんともすんとも言わないということは、逆にマザーボードか電源の故障を疑います。ということで、別なデスクトップPCから電源ユニットを外してきて、マザーボードにのみ給電(20pin)してスイッチオン!「ブオーン」という音とともにCPUファンが回転し始めました。これで、原因は電源ユニットだと断定できました。PCの修理は、故障箇所の特定ができるかどうかにかかっています。

が、その故障した電源ユニットをどうするか、となれば私は急にトーンダウンしてしまいます。要するに、専門外ってヤツです。恐る恐るユニットのケースを開けてみると、やっぱり。1000μFのコンデンサ2つが膨らんでいて破裂寸前の状態でした。ここで登場したのが半田ゴテ!上司92氏の出番となり、基盤からコンデンサを外して新品と交換。私はただ黙って半田の溶け具合を眺めているだけ。作業は実に手際よく進み、ものの数分でオペは完了し、動作テストに回されました。

さて、電源オン!ピッという音とともに見事、BIOS画面が表示されました。故障箇所の見立てから修理まで、全て完璧です。私からすれば電源ユニットなど「神の領域」で、人間に例えると心臓部とも呼べる部品なのですが…。修理できてしまうものなのですね。その後、バラバラの部品は組みなおされ、無事に納品となりました。

別な電源を使って起動テスト
電源を取り替えてマザーボードにのみ給電している作業風景

(投稿者:ちゅん)


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