Internet Securityって

先日、友人から電話が掛かってきた。知り合いのノートパソコンにウィルス対策ソフトが表示されるようになり、動きも遅くなったらしい。どうすれば良いかとの相談であった。詳しく聞いた。ウィルス対策ソフトって何を買って入れたの?答えは、買った記憶も、入れた記憶も無い!いつの間にか「Internet Security」と言うヤツが画面に大きく出る様になった?電話では、らちがあかないのでPCは入院することになりました。

家に届いたPCを見ると、見覚えがある画面がドーンと出ました。そうです、このもっともらしい名前の正体は、偽セキュリティソフト型のウイルスなんです。大手ウィルス対策ソフト会社が販売する「Internet Security 2012」や「Internet Security」とは、全く別物です。この悪玉の本名が難しい?だって、ランダムに名前を変えるからです。それは、インチキ詐欺プログラム型ウイルスに違いないのですが、名前の頭に感染OS毎に「Win 7 」「Vista」「XP」が付いたり付かなかったり、真ん中にはセキュリティ製品っぽい単語が適当に入り、お尻に年号「2012」が付いたり付かなかったり・・・。困ったモンです。Win7 (Vista、XP) Internet Security 2012とかInternet Securityの部分が「Home Security」「Antispyware」「Antivirus」等に変わります。今回見たのが、その最短形?「Internet Security」でした。

このウィルスは、リアルな外観のソフトウェア インターフェイスを持ち、あたかも感染しているようなデタラメなスキャンの結果を見せて、パソコンユーザーをだますことを意図しています。そして、ウィルスを削除したけりゃ”有償版”をクレジットカードで今すぐに買うよう促します。そうです!ここに目的があるのです。以前、ちゅんが紹介した、RegistryBoosterと同じようなヤツですね。

実はこのウィルス、ちゃんとした対策ソフト(例えば「ノー○ン」「ウイルス○スター」「ウイルスセ○ュリティ」「マ○フィー」「カス○ルスキー」「イー○ット」や無料で使える「ア○スト」「セキュリティエッ○ンシャルズ」等々)をいれて、日々定義ファイルを最新版に更新しても、知らないうちに勝手にPCの中に侵入してきます。それは、PCにインストールされてるメジャーな無料ソフトを古いバージョンのまま放置してるからなのです。これらのソフトにはセキュリティ上の欠陥(業界用語では、脆弱性(ぜいじゃくせい)とかセキュリティホールと言います。)が見つかっていて、これを悪用することで攻撃者が不正な処理を実現させてしまいます。この話で有名どころは次の3つになります。

・Java / JRE ← これウイルス攻撃手段として旧バージョンはやられ放題?!
・Adobe Reader ← PDF閲覧の無料ソフト。最新版「Adobe Reader X」はセキュリティが高いらしい。
・Adobe Flash Player ← これYouTube等の動画サイト見るのに必須なのですが・・・。

すべて無料で、セキュリティが高められた最新版が公開されています。アップデートをしましょう。ちなみにこの「Internet Security」なるウィルスの削除は意外に簡単?です。webで検索して下さい。

偽セキュリティソフト型のウイルス
Internet Securityという最短形の名前のヤツが感染したPC

(投稿者:92)


カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です