ども。
八雲町の情報系サーバ管理人、担当ちゅんです。
こんな書き出しで「当たり前のことをなぜいまさら…」という感じですが、本日の話題は巷で大きなニュースとなった「バルス」について書こうと思ったからです。
先日、テレビで放送された「天空の城ラピュタ」。なんと13回目の再放送だったそうですね。そのアニメ映画の中で主人公が唱える滅びの言葉が「バルス」なんだそうです。…ごめんなさい、私はラピュタ見たことがない(!)ので詳しいことはわからないのですが、このシーンの前後、掲示板やSNSで「バルス」と書き込む人が大勢現れて、サーバがダウンしてしまうというのが「毎回恒例のできごと」となっているんです。
私は主人公の名前がラピュタだと思っていたほど映画に関しては無知なのですが、それでもこの業界で仕事をしているせいか「バルス」だけは知っていました。
バルスと書き込んだ人にとっては一種のお祭りだったかもしれませんが、サーバを管理している身からすれば只事ではありません。ウェブサイトは平均的なアクセス数を想定して回線などを整備していますが、何らかの出来事によりアクセスが集中すると、サイトの表示に時間がかかったり、つながりづらくなったりします。これを業界では「サーバダウン」と呼びます。
バルスの場合は平和的な、悪意のない利用で発生したサーバダウンなので微笑ましい(というか、脅威的)といえるのですが、特定のサーバを狙って攻撃を仕掛ける「DoS攻撃」の場合はれっきとした犯罪です。当室には日々セキュリティ関係の情報が入ってきますが、定期的に「DoS攻撃の恐れがあるので警戒せよ」との通知がきます。これは、故意にアクセスを集中させることでサーバをパンクさせてしまう行為なのですが、相手が誰なのかわからないインターネットの世界なので、対応が難しい問題です。
インターネット(Web)はPull型メディアと言われ、自ら見る意思が無いと接触しないメディアですが、いつ、どの時点で一躍注目を浴びてアクセスが増加しサーバの負荷が上がるか、という点は世の中のサーバ管理人と呼ばれる人たち共通の、かつ最大の課題だと思います。
ちょっと難しい話になってしまいました。今回の件、「あのラピュタを見たことないの!?」をすでに10人くらいから言われてしまったので、年末にかけてぜひ見たいと思います。そして、バルスとつぶやこうと思います!
非常にレアな「くじら」も今回出たとか出ないとか。
(投稿者:ちゅん)