これ、詐欺ソフトウェア?

ども。
朝晩めっきり寒くなり、本日から上着を着用して出勤している担当ちゅんです。

とある部署のPCが不調との連絡を受け、現場に急行しました。
このパターンでの書き出しには、その後でろくなことがないというのはこれまでのパターンですが、今回もご期待通り「ろくなことはありません」。にわかSEの四苦八苦ぶりを、同業者の方、さらにはご愛読いただいているファンの方は「いつもどおり」微笑ましく観察ください。

症状を詳しく聞き取りますが、どうも突然マウスカーソルの動きが遅くなったり、とにかく負荷が上がってしまって色々な場所に不具合を生じるとのこと。でも、変です。そのPCは我が社でも上から数える方が早いくらい高性能なPC(Core2Duo)で、メモリも潤沢に積んでいます。ちょっとやそっとの処理でパンクするのは考えづらいところです。

次に、システムの管理からイベントビューアを確認。ここにDISKのエラーなんかが記されていないかな~と思ったのですが、残念ながらハズレ。それではということで、とりあえず症状を再現させようとPCを再起動させます。すると「なんということでしょう!」

画面には見慣れないスプラッシュ。そこには「RegistryBooster」とあります。

上司とともに一言「これだぁ…」。
どうやら、誰かがウェブサイト上にあるバナーをクリックして当該ソフトウェアをインストールしてしまったようです。このRegistryBooster、名前は格好いいですが、ほぼ「詐欺ソフトウェア」です。

「動画再生のスピードが遅いですか?!」などのキャッチフレーズとともに宣伝されているソフトウェアで、これをインストールして実行するとたくさんのエラー表示を吐き出して不安を煽り、最後には「これを解決するには有料版のソフトが必要です」となりクレジットカード番号の入力を要求するというもの(詳しく知りたい方は「RegistryBooster」か「ですかちゃん」で検索すると面白いものが見られます)。
ちょっとPCに詳しい人であればレジストリをブーストするという言葉に危険を感じると思いますが、なんとなくカッコいい響きにつられてしまう人もいるかもしれません。はっきり言えば、レジストリをちょっと弄ったくらいでPCは高速化しませんし、まして動画の再生速度はネット回線やサーバーの混雑が原因であることが多いです。

ということで、結局は持ち帰り修理となり、OSを再インストールするという手段を選択。本日、我々の手により新品同様にレジストリをブーストした端末を配達、業務完了となりました。
バナー広告全てが悪いわけでは決してありませんが、迷ったときはまずインターネットでソフト名を検索し、どういったものか調べてみることをお勧めします。くれぐれも詐欺ソフトにはひっかからぬよう。

スクリーンショット
エラーが出たといわれれば心配になりますよね。

(投稿者:ちゅん)


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