殻割り

「パソコンの電源が時々切れる。」こんな症状を訴えて、ノートPC用のACアダプタが届きました。PCに刺す、プラグの形状がちょっと特殊だったので、代替え出来るACアダプタの手持ちストックがありません。仕方ありません、修理する事にしました。

何が故障なのかな?と電源に繋ぎ、テスターで電圧を測ります。あれっ!?規定電圧が、正常に出力されています。こんな時は・・・。ACアダプタ本体側のケーブル根本を揺すぶって見ます。発見しました。写真赤矢印のところで中の線が切れかかっているようです。なので、曲げる向きによってプラグまで、電気がきません。時々途切れます。訴えられた症状どおりです。ちなみに古いノートPCでは、バッテリーが劣化しており蓄電の機能が皆無に等しくなる事が多々あります。この場合、一瞬でもプラグからの電気が途切れた場合「プツン」とPCが切れ、再起動が掛かることになります。

そこで今回の修理ですが、ACアダプタの殻(ケース)を割り(分解)して、ケーブルから不良部分を切り取り短くして、基盤に半田付けし直します。ケーブル根本に付いている、曲げ疲労防止の緩衝材の再利用は秘伝の技で・・・?。さて、この修理の一番の難関が「殻割り」なのです。ACアダプタ内部の電気部品を守るため、ケースの黒いプラスチックはネジではなく、シッカリと接着剤で留められています。これを大きめなマイナスドライバーでこじって割っていくのですが、どうして傷が・・・。

殻割り後、半田付け作業が終われば、後はケースの再接着です。瞬間接着剤をたっぷり塗布後、二度と開かないように圧を掛けて固めます。最後にテスターで通電を確認して完了です。

後日談・・・ノートPCの症状は変わらなかったらしい?それって、原因はPC側じゃないの!?

○ELLのacアダプタの殻割り
ケーブルのこの部分で内部断線をしていました。

(投稿者:92)


カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です