地デジTVが時々映らない。

7月24日アナログTV放送が終了し、完全に「地デジ」によるTV放送となりました。この地デジに関係する、気になる現象が最近時々発生しています。

それは「TVが時々映らない」んです。画像がギザギザに乱れて、音声も途切れ途切れに、更に悪化すると「電波が弱いため受信できません」となってしまいます。このように症状は色々ですが、さっきまで綺麗に見られていたのに急にダメになるんです。そうして、時間が経つと何も無かったように正常に戻ります。このような現象が、地域限定?だったり、近隣町も含めて広範囲だったりと、あちらこちらで発生しているようです。

このように受信障害が発生する原因ですが「フェージング現象」と言われるものようです。フェージング現象を一口に言うと「伝搬経路上でのさまざまな要因によって受信電界の強度が時間的に変動する現象」となります。例としては「夜にAMラジオなどを聞いていると、音が大きくなったり小さくなったりする現象」なのですが。ちょっと難しい話になりますが・・・アンテナ(放送局)から発射された電波は、TV(受信機)に、ほとんどの場合は直接届きません。地上の障害物や大気中の電離層に反射された電波(反射波)などが入り交じった合成波として受信されます。この合成波がくせ者です。反射波などは、伝達経路の違いにより位相差(TV電波として好ましく無いもの)が発生します。この位相関係によって合成波の受信レベルが強くなったり弱くなったりするのです。実際にフェージングが起こる要因はさまざまですが、受信レベル(電界強度)の大きな変動は、良好にTV放送が見られなくなる原因となっています。

八雲地区?では、7月26日(火)の夜8時頃から、大規模なフェージング現象が発生しました。NHK-G(3ch)を始め、各チャンネルが映らなくなったのです。我が家でも、お袋が楽しみにしている歌謡番組が映らず、大騒ぎとなりました。結局番組が終わる頃には、ちゃんと綺麗な画面に戻りました。対処する術は無く、時間が解決してくれました。この日のフェージングは広範囲だったようで、デジサポやNHKへ数十件の問い合わせがあったようです。その夜には、町内の家電店や役場へも数件の問い合わせがあったようですが、成す術無く「デジサポ」を案内する事しか出来ませんでした。

実はアナログTV放送の時代から「フェージング現象」は発生していたのです。でも、あまり気づれず「今日はTVの映りが変だなぁ?」程度で済んでいたのです。デジタル放送の特徴である「綺麗に映る」「全く映らない」のどちらか一択であるため、悪いけど映るという選択肢が無いのです。なので、フェージング現象が目立つようです。

対応策ですが、町では、先日TV放送を所管する「北海道総合通信局放送課」とこの件について協議をしています。八雲地区で時々発生する「フェージング現象」について、総通局でも「大変危惧しており何らかの対策が必要である」との認識でした。そこで、国や放送局各社で構成する「北海道地上デジタル推進協議会」では、来週16~20日の日程で、八雲町全域で、実態調査(聞き取りと実測)を実施する事になりました。すでに、デジサポ、家電店や役場から相当数のご家庭へ、協力依頼のお願いを始めております。もし、協力依頼の電話等がございましたら、よろしくお願いいたします。

最後に、皆さんにお願いがあります。TVが映らなくなったら、ご近所のTVはどうか?聞いて下さい。意外にちゃんと映っている場合があったりします。そんな時って、フェージング現象ではなく、TVアンテナ・同軸・分配機の不具合だったりします。これって意外に多い話なのです。その場合は、お近くの家電店へご相談下さい。

フェージング現象について書いたら、久々の長文と成ってしました。折角の力作?なので後日ちゃんと文章を整理してホームページへ正規にUPしたいと思います。

ブロックノイズ
最初はブロックノイズでしたが、最後には映らなく・・・

(投稿者:92)


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