ファイアーウォールとのたたかい

ども。
連日暑いです。夏が来て本当に嬉しい担当ちゅんです。

さて、タイトルだけ見るとセキュリティの話題かと思われるかと思いますが、違います。実はすごく地味な話題です。

この仕事をしていますと、建物の天井裏などにLANケーブルを這わせる業務に度々見舞われます。新しい建物だとケーブルがあらかじめ各部屋に引き回わされているのが今では常識となりつつありますし、そうでない場合も将来的にケーブルを通すかもしれないため「さや管」があらかじめ天井裏に用意されていたりすることが多いです。
しかし、公共施設には古い建物も多く、後からケーブルを通すことなど全く配慮されていませんので、ここへケーブルを通すのは至難の業なのです。

とりあえず、天井に改め口があれば第一段階はクリアですが、それさえも無い場合は天井の建材を剥がすところから始まります。一定の間隔で建材を剥がし、一方からケーブルを竿で引っ張り、少しずつ天井を這わせます。

そして、大問題なのが本日のタイトルでもある「防火壁」です。正式には防火壁ではなく「防火区画」というものなのだそうですが、これがなかなかの曲者で、コンクリート製の分厚い壁がケーブルの行く手を遮ります。もっとも、火災が起きた際に類焼を防ぐための重要な設備なので頑丈なのは当たり前ではあるのですが、これを交わすことが出来ずに泣く泣く外部を露出で這わせたことも幾度となく。

昨日は某所でケーブルを通したのですが、下図のとおり。業者さん3人がかりでようやく部屋にケーブルを引き入れました。ここでも問題になったのは防火区画でしたが、運良く「さや管」を発見して難を逃れました。

こんな思いをしないために、自分で家を立てるときには、あらかじめケーブルを通すか、もしくは必ずさや管を入れようと心に決めています。

天井裏にLANケーブル
どの部屋でもネットに繋がるのは当たり前ではないんです。

(投稿者:ちゅん)


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