東北地方太平洋沖地震で被害に遭われた方々、また現場にて復旧作業にあたっている関係者の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。担当ちゅんです。
被災地では未だ激しい余震に不安な日々をお過ごしのことと思いますが、本日朝、ここ八雲町にも「緊急地震速報」が発せられました。何かあったときに迅速に対応できるようにと、昨晩はテレビをつけたまま寝ていたのですが、結局は妻から。「緊急地震速報が出ているよ!」という声にびっくりして布団を飛び出しました。
テレビを見ますと確かに「渡島・奥尻」と表示されています。大きな揺れを想定して身構えておりましたが、1分経っても2分経っても揺れは来ず。結局は揺れは感じることなく、事なきをえました。
今回はそうした結果ではありましたが、このたびの震災で「緊急地震速報」が発せられると、8割程度はその後大きな揺れを観測していたように思っています。時間的にも警報から揺れまでは十数秒程度の時間があるようですので、慌てずにまずは部屋のドアを開け、その後机の下に隠れるなどの対応は十分できそうです。
速報のメカニズムですが、地震には大きく2つの波があり、地震発生後まずはP波と呼ばれる初期微動があり、追ってS波と呼ばれる主要動があるのだそうです。緊急地震速報はこのP波を観測したら直ちに震源や地震の規模等を予測して、大きな揺れであるS波が到達する前に対象範囲に対して警報を出す仕組みです。私は自治体で情報システム担当をしておりますので、緊急地震速報に対しては特にその配信システムやネットワークの信頼性確保・高速化に対する取り組みといった点に着目するのですが、ものすごいテクノロジーが注入されているということは容易に想像できます。
実は、私は奥尻島が大きな被害を受けた北海道南西沖地震(平成5年)の被災者です。当時、中学生だった私は旧熊石町にて震災に遭いました(頭にテレビが落ちてきて、額を怪我しました)。そうしたこともあり、今回の震災で被害に遭われた方々には1日も早く平穏な日々が戻ってきますよう、心からお祈りしているしだいです。一人の力は小さくても、それが集まれば大きな力となります。「自分には何ができるか」を個人個人が考え、実践していくことが支援の輪になるのではないでしょうか。私も微力ながら、何ができるかを考え、そして行動していきたいと思います。
速報のチャイムはわざと不協和音にしてあると聞いたことがあります。
(投稿者:ちゅん)