ども。
好きな言葉は「七転八倒」の担当ちゅんです。
機器の設置を完了し、現在順調に試験運用中のFREESPOT『どこでもWi-Fi事業』ですが、困ったことが起こりました。
実は、FREESPOTのルータには「アクセスタイムコントロール」という機能が搭載されており、あらかじめこれを設定することで特定の曜日・時間のみFREESPOTの電波を出すことができるのですが、この機能を利用するには当たり前ですがルータ本体の時間設定をきちんと行う必要があります。しかし、いくら正確な時間を設定しても、建物が停電になってしまえばアウトじゃないかと。要するに、停電のたびに時間が0時00分に戻ってしまうので、結局アクセスタイムコントロールが邪魔をしてネットにつながらなくなってしまうのです。
これは困りました。なぜなら、災害など不測の事態で停電する以外にも、公共施設では年に数回、電気保安のために停電作業が行われます。現状ではそのたびに私たち「にわかSE」が全施設を回って時刻あわせしなければならなく、これでは極めて非効率です。
ということで、急遽、全部のFREESPOTに「NTPサーバ」を設定することにしました。NTPサーバとは「Network Time Protocol」の略で、簡単に言ってしまうとコンピュータ向けの時報のようなものです。FREESPOTルータをよくよく見てみますと、これの設定項目がちゃんと用意されていました。言わば「当然設定するでしょ?」的な扱い…。そんなの普通は知らないよね!
それではどこのNTPを利用しようかという話になります。有名なところでは東京大学、東北大学、福岡大学など、大学が設置しているサーバです。しかし、今回はあえてNICT(独立行政法人 情報通信研究機構)が行っている「日本標準時プロジェクト」を利用(情報収集したのですが、かなりの性能をもつサーバのようです)。サーバは「ntp.nict.jp」です。機器にあらかじめ設定した時刻ごとにこのサーバに時刻を問い合わせて、常に正確な時刻を保つことができます。これで停電しても勝手に正確な時刻を見に行くので安心です。明日以降、順次設定の予定です!
急遽、ルータを引っ張り出してきて実験中
(投稿者:ちゅん)