車で移動する時は、やはりラジオが一番だと思って何時も聞いています。臨時ニュースもリアルタイムで聞かれますし、自分では絶対にチョイスしない今時のミュージックも聞くことができます。
さて、ラジオとインターネットの気になる関係があります。それは業界の掟である「ラジオ=放送」で「ネット=通信」だというものです。インターネットの黎明期には、FM放送各局がインターネットで聞くことが出来ました。休みの日には家で函館の「FMいるか」をリアルタイムで聞いていたものです。勿論、パソコンでですよ!しかし、業界の掟が浸透しラジオ放送のインターネット配信は、影をひそめていました。
ところが、昨年末から民放局はラジオ番組を放送と同時に丸ごとネット配信する「radiko」を正式にスタートしたのです。なかなか好評なようで、今春には北海道などにもサービスエリアを広げる計画のようである。更に、天下のNHKまで、ラジオ放送のネット同時配信を2011年度中に始める方針だと報じられている。あれ?業界の掟はどう整理したのかな??答えは、NHKの放送総局長が2月16日の定例会見で触れている。それは「ラジオの受信環境が急激に変化し、聴取しにくくなっている現状を踏まえ、ラジオ放送と同時のインターネットでの提供を来年度中に進められるよう努める」である。つまり、日本中とか全世界に向けてというエリア拡大ではなく、聞こえ辛くなったラジオ放送のエリア内に対して、補完的意味合いでサイマル放送を行うということである。これだと現行の放送法でも黒では無いらしい・・・でも?「インターネットでエリア内って?」と思っていませんか?これ意外に簡単なのです。接続回線のIPアドレスを利用してリスナーの地域を特定する仕組みがあるのです。なので、実は前述の「radiko」も北海道では聞けません。この「地域限定性」の他にも「一斉同報性」や「選択権・編成権の問題」などグレーゾーンは残っていると思われますが、一つの殻を破ったのは事実だと思われます。
これだけインターネットで世界中のコンテンツや情報が楽しめる時代なのに、業界の掟を盾に「放送と通信が融合」が進まないのは、ユーザー無視そのものだと思うのは私だけでしょうか?
探せば見つからないラジオ。やっと見つけたのが、お風呂用のこれ!
(投稿者:92)