平成13年度(もう10年も経つのですね)に、町ではインターネットを活用して行政・地域情報を提供する「八雲町地域情報システム」を整備しました。それは、役場などの公共施設8ヶ所に公衆ネット端末(kiosk)も設置して、暮らしやイベントの情報発信、電子メールによる各種相談や町政への意見・要望など迅速に回答できる双方向システムとなっていました。
ITの世界では10年って何昔前の話になるのでしょうか?10年前は、インターネット回線はADSLではなくISDNしかありませんでした。一般家庭でインターネットを接続している所は本当に限られていました。当時最新だったkiosk用のPCは、セレロン800MHzでメモリーは128MB、HDDは30GB、OSはWindows2000と言う仕様で超高性能でした。更にkioskを住民の方々に気軽に使って頂くために、キーボードとマウスの入力ではなく、タッチパネル式の17インチの大きいCRTモニターと言う考えられた構成となっていました。その後、ネット回線はADSL、光回線と高速化されていきましたが、kioskはそのまま更新されることなく頑張っていました。5年経過後あたりから母板の電解コンデンサーの経年劣化が発生し、コンデンサーを張り替えという荒技で延命していましたが、電源ユニット内のコンデンサーも腫れ始めるなど、いよいよ末期的症状になってきていました。そのような事から、何台かのkioskが「故障中」との張り紙のままご迷惑をお掛けすることが多くなっておりました。
情報政策室では、kioskの更新について検討をしておりましたが、この10年の間にPC・インターネット・携帯電話が各家庭に広く普及したことや、さらにiPhoneに代表されるスマートフォンの爆発的普及が予想されていることから、公共施設に自治体が用意するkioskについて不要とし、撤去することとしました。これは、時代と共に双方向の情報伝達システムとして設置当初の目的は十分に果たされたとの結論に達したものです。
以上から、今年度中に現在設置されているkioskの順次撤去作業を行います。長い間ご利用頂きありがとうございました。なお、kioskに代わる新たな情報提供サービスの手法について、新年度からの開始を目指し「あっ!と驚くもの?」を現在計画中です。乞うご期待下さい。
10年目にして現役を引退するkiosk・・・ご苦労様でした。
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