昔からパソコンの後ろ側には、シリアル端子と呼ばれるコネクターが必ず付いていました。これは、PCと色々な付属装置を接続するコネクターのひとつです。これらのコネクター類を業界用語では「インターフェース」とバッサリ言うこともありますが、実はその形などに規格がたくさんあるのです。
今時の主流は、USB(ユーエスビー、Universal Serial Bus)ですね。ご存じのとおりマウスやプリンターなんかがUSBで良く繋がれています。でもUSB端子って種類が多いんですよ。知ってました?A型、B型、ミニA型、ミニB型、更にマイクロA型とB型と・・・全部分かりますか?分かりやすいのは、USBフラッシュメモリーはA型で、プリンター側の端子がB型です。
他にモニターを繋ぐ端子は「VGA端子」と呼ばれ、アナログ出力の場合、3列15ピンのDE-15型(ミニD-Sub15ピンの方が分かりやすい)、デジタルならDVI-Iや最近売り出し中のHDMIとかでしょうか。
これらの端子は、最近のノートPCには当然付いています。
でも、ノートPCからFDD(フロッピィ・ディスク・ドライブ)が無くなった様に、消えていった端子があるのです。そうです「シリアル端子」です。COM端子とも呼ばれていましたね。正式な名称は、RS-232 (Recommended Standard 232) と言うんです。昔はこの端子が無ければインターネットが出来なかったんです。そうです!モデムと言われるPCと電話回線を繋ぐ装置との接続がこのRS-232だったんです。もっともこの時代には、USBも無ければLANだって10Baseでしたから。
さて、年の瀬も押し迫ったというのに相変わらずなのですが・・・今日整備した今時ワイド画面のノートPCに、VGA端子の隣にお行儀良くこのRS-232端子がしっかり付いていました。これってかなり珍しく無いですか?今でも時々古めの機器設定時にはRS-232とTelnetのお世話になるのですが、この端子が付いて無くて困るんですよね。通信速度は115.2kbpsと超遅いんですが信頼性は抜群です。しかし、RS-232をUSBに変換するケーブルも売られていますから・・・やっぱり過去の遺物なのでしょうか?RS-232って!?
左がミニD-Sub15ピンで右がRS-232です。
(投稿者:92)