ども。
風邪が完治せず咳が続いていて、呼吸困難に陥りそうになっている担当ちゅんです。つらいです。
先日、某所にお邪魔すると、故障していると思われる大きなプロッタ(図面など大判のデータを出力する装置)が放置されておりました。それを見て上司92氏がひとこと「お~、これな。懐かしいな」と。
実はかなり昔、このプロッタをめぐってとある事件が発生したそうです。
聞くと、当時プロッタを管理していた担当者が間違って別な機種のインクをセットして機械ごとおじゃんにしてしまったのだそうです。普通、プリンタのインクは適合機種のみに納まるよう、型番によって形状が微妙に異なるように作られています。これは、間違ってセットすることが無いように「物理的に」形を変えておくことで、合わないインクはセットできないようにしてあるのです。しかし、そのツワモノの担当者は「合わないのなら合うようにしてしまえ!」とばかりにカッターナイフでインクの筐体を削り、無理やりセットしてしまった、ということのようです。
今となっては笑い話。「そんなこと、普通あり得ないですよね?」と話をしていて、ふと思い出しました。「あ、そういえば自分も同じようなことしたな」と。この部署に来てまだ間もない頃、92氏から渡された1台のノート。「うまく起動しないから、自分なりに調べて直してみろ」という、私の訓練のために用意されたミッションで、あろうことか別な型番のPC用のBIOSをROMに書き込んでしまい、文鎮にしてしまったことがありました。物理的に形を変えてあったわけではありませんが、若干違うというのは認識したうえで「まあこのくらいの違いなら同じようなもんだろ」という安易な発想でやってしまったのでした。ダメなものを無理やりやろうとした点が酷似してますよね。
ですが、時にそんな「度胸」が必要なのも、こうした仕事をしている人であればうなずけるのではないでしょうか。BIOSはさすがに恐ろしすぎて今では手を出せませんが、それ以外なら案外、何とかなるもんだと思っています。
メモリの切り込みも裏表逆に挿さないための物理的な仕組みです
(投稿者:ちゅん)