ファイルの圧縮とLZH

ども。
週末は東京に行っていましたが、気温35度という、ちょっと北海道では経験できない暑さにびっくりした担当ちゅんです。

今日はとある相談を受けました。「メールが送られてきたんだけど、開けない。LZHって書いてある」とのことです。

今でこそZIPが主流になりつつありますが、LZHはそれに次ぐ代表的な圧縮形式です。一昔前は海外のファイルはZIPで、国産のファイルはLZHってなこともありましたが、WindowsXP以降からは標準でZIP作成と展開の機能が搭載されましたので、最近はすっかり見かけることが少なくなりました(ちなみに、LZH形式の圧縮を行う際に利用される「UNLHA32.DLL」というライブラリファイルの開発は本年6月に既に中止されており、開発者は「使用しないでくれ」と呼びかけているようです)。

それでもLZHのファイルを添付したメールなどがたまに届き、解凍ソフトをインストールしてくれという連絡が来るたびに業務用PCの保守を担当している私としては「何もそんなマニアックな圧縮をしなくてもいいでしょ」という気分になります。なぜなら、普通にZIPで圧縮すれば相手先に迷惑がかかることはまずありませんし、Windows標準の機能だけではLZHファイルを作成できないからです。わざわざツールを使ってコレを作っているんですよ!もっと言えば、何かのこだわりでLZHを使っているのでしょうが、ZIPファイルにはセキュリティに優れた「パスワード」機能もあります。セキュリティを重視している企業等では、まずはパスワード付のZIPファイルをメールで送信し、後から電話などでKeyを連絡するというところもあります。

じゃあなぜLZHを使うのか。私の予想するところでは「懐古主義的」な理由からではないかと。私はまだかろうじて20代ですが、初めて触ったパソコンはPC98でした。その当時、圧縮ファイルと言えばLZHであり、雑誌のおまけでついてきたフリーソフトをMS-DOSのコマンドラインから試行錯誤して解凍していたものです。そんなことから、今でもLZHの圧縮ファイルをダブルクリックで解凍しているのを見かけると「便利になったものよのぉ」と、しみじみ思うのです。

そんなわけですので、あえて理由が無いときは普通にZIPファイルで圧縮することを当室としてはお勧めします。中にはRAR形式最高!という猛者もいるかもしれませんが、最高と思っているのはあなただけで、送られた方は迷惑千万です。ファイルを送るときは「相手が開けるかどうか」に配慮するのがトラブルを未然に防ぐ上で重要です。

ZIPとLZHの比較
WindowsのFontsフォルダを圧縮してみました。軍配はZIP。

(投稿者:ちゅん)


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