ども。
期日前投票事務のため、投票所勤務をしておりました担当ちゅんです。
私事ではありますが、このたび携帯電話を新調いたしました。そして新しい携帯電話に持ち替えてまず驚くことが「バッテリーの持ち」です。毎日使うものなのでバッテリーの消耗は仕方がありませんけど、前に使っていた端末は約2年間の使用で、普通に使っていても2日間は持ちませんでした。今の端末は最新式でバッテリーが大容量で電圧も低く作られているようですが、それでも体感として従来の倍くらいの持ちに感じます。
多くのモバイル機器に搭載されているバッテリーですが、ノートPCや携帯電話に多く使われているのが「Li-ion(リチウムイオン)電池」と呼ばれるものです(間違っても「ライオン(Lion)電池」じゃありませんよ)。この電池が発明されたことによって、今日のモバイル機器の充実があると言っても過言ではないと私は思っています。ちなみに、近年人気のハイブリッドカー(電気自動車)に搭載されているのもLi-ion電池です。そのくらい身近な存在となった電池ではありますが、今日はこれをいかに長持ちさせるかを調べてみようと思います。
実は、Li-ion電池は「満充電で保存すると劣化が激しくなり、保存温度が高いほど劣化が早く進む」ものなんだそうです(Apple社のサイトでは「バッテリーを50%充電した状態で保存する方法をお勧めする」とあります)。気分的に、長期間使わなくなる前にはバッテリーを充電してから保存しようと考えてしまいがちですが、実はこれは間違いです。携帯電話端末を買い換えて、古い端末を保管しておく際などはこの点に注意が必要といえますし、ノートPCは最低限、使わないときはACアダプタの線を抜いておく配慮が必要かもしれません。
また、バッテリーを充電する際などに「完全に使い切ってから満充電すると電池が長持ちする」「頻繁に充電すると寿命が短くなる」などと言われることもありますが、これはLi-ion電池に関しては当てはまりません。この電池の特徴のひとつとして、浅い放充電を繰り返すと容量が低下してしまう現象(メモリー効果といいます)が少ない点があげられるそうで、むしろ完全に放電したところから満充電すると「充電による発熱」で電池が劣化してしまうことも懸念されます。まずはご自分の使用されているバッテリーがLi-ion電池なのか、その他の電池(ニッケル水素やニカド)なのかをご確認され、その電池に合った適切な使用方法を守ることが大切です。
携帯電話は基本的に日中は待機電力などで放電した状態におかれ、夜間に充電される方が多いかと思われますが、実はこうした使い方はバッテリーにとっては理想的と言えるのかもしれません。ノートPCの場合、たまにはバッテリー駆動させ、バッテリー液が流動している状態をつくるのが良いのだそうです。それでも、概ね300回の充電で容量は80%程度にまで劣化してしまうそうです。300回といえば約1年。バッテリーの劣化はモバイル機器の宿命かもしれませんね。
ちなみにLi-ion電池の識別色は「青」だそうです。
(投稿者:ちゅん)