デジタルカメラのフィルム?、デジタルビデオカメラのビデオテープ?に相当する記録媒体に「SDメモリーカード」と言うものが多く使われています。これがちょうど製品の過渡期?でして色々と質問を受けます。
SDメモリーカードの登場は2000年に遡ります。当初は、8MBや16MBなどの容量でした。それでもFDの1.4MBから見ると小型で大容量な製品なので当然デジカメ等に採用され始めました。現在では、大容量な64GBの製品も販売されており、データ転送の速度も当然高速化されています。さらに、物理的サイズの規格もminiSDや携帯電話などで使用する超小型のmicroSDなど広く普及しています。
さて過渡期と言ったのは、SDメモリーカードの中にも規格が色々とあり、上手く認識しない場合があるからです。それは、8MB~2GBまでのSD規格と4GB~32GBまでのSDHC規格、更に48GB以上のSDXC規格の3種類も規格があるからです。SD規格ではFAT16と言われるファイル保存形式となります。扱えるデータサイズは当然最大2GBとなっています。デジカメの高画質化やデジタルビデオカメラの普及により、2GBでは容量不足であり、データの書き込み速度の高速化も必要となったことから、次のSDHC規格が生まれました。SDHCのHCは High Capacity の略称です。特徴は32GBまでの大容量化のほかファイル保存形式もFAT32が可能となりました。また、速度もClass10では 10MB/sec(80Mbps)の速度が保証されるなど高速化もなされています。
当然な話ですが、上位互換性があるため、SDHC対応の機器でSDメモリーカードを扱うことができます。逆に下位互換性が存在しないので、従来のSD対応機器でSDHCメモリーカードを扱うことは出来ません。ここが問題で、過渡期と言われる由縁なのです。
ちなみに、32GBを超えるSDXCと言う規格もボチボチ家電量販店でも見受けられるようになりました。SDXCのXCとは eXtended Capacity の略称だそうです。これは、デジタルビデオカメラのHD(ハイビジョン)化に伴い更なる大容量化と高速化が図られたものです。ファイル形式にはexFATを採用し、最大転送速度は、なんと300MB/sを目指しています。(ただし、現状ではMAX104MB/sの製品までのようです。)
これらが混在しているSDメモリーカード業界です。やっぱり過渡期ですよね。これからSDメモリーカードを購入する際には、規格に十分ご注意下さい。
物理サイズ=SD・miniSD・microSD システム規格=SD・SDHC・SDXC
(投稿者:92)