ウィルス対策と言っても、今日はPCではなく、口蹄疫(こうていえき)についてです。宮崎県ではこの口蹄疫が発生し、大変な問題となっています。実は日本の宮崎県だけの問題ではなく、お隣の韓国、中国、台湾等で猛威をふるっており、飛び火した感もあります。
TV報道などで、「口蹄疫は、牛・豚・山羊等の偶蹄類(ぐうているい)にのみ発生・・・」と耳にします。この「偶蹄類」の偶って偶数の”偶”だって知っていましたか?つまり、2、4、6?本の指がある動物なんですね。では、奇蹄類(きているい)って?それがあるんですよ「奇蹄類」ご推察のとおり、指の数が奇数の動物です。偶蹄類は、イノシシ、カバ、ラクダ、シカ、キリン、ウシなどの9科、185種で、一方の奇蹄類は、ウマ・バク・サイの3科、23種とされています。
ここで、うんちくです。有蹄類(偶蹄類+奇蹄類)の先祖は、いずれも指の数は5本でしたが、進化の過程で指の数が減ったとされています。体を少ない数の指で支えるため、主となる重要な指の骨は太くなっていき、使われない指は細くなっていき、やがて姿を消したと思われます。偶蹄類は第3指と第4指の二本で体を支えるように進化しまし、奇蹄類は第3指の一本だけで体を支えるように進化したようです。例えば、ウマは大昔、指がまだ3~4本と複数ありましたが、草原を速く走るようになっていく過程で指が少しずつ減って行きました。ちなみに、サイは3本、バクは前4・後3本の指を持っているそうです。
このやっかいな口蹄疫ウィルスは、非常に感染力が強く遠隔地まで空気感染で広がる恐れがあります。これってPCのウィルス感染と近いものがありますね!口蹄疫の最も効果的な対処法は、隔離と殺処分による原因の排除とされています。これもPCのウィルス対策とそっくりです。PCもネットワークからの隔離と初期化(再セットアップ)が、最大の有効策です。ウィルス対策って基本は一緒なのですね。
なお、酪農が盛んな八雲町では、口蹄疫は対岸の火事ではありません。すでに、口蹄疫ウィルス侵入防止のために、八雲町育成牧場と北里大学八雲牧場に至る町道の一部路線について、発生が終息するまでのあいだ関係者以外の立入りを禁止しております。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
・口蹄疫侵入防止対策にご協力をお願いします。
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/sction/content0543.html
人間は、5本指の奇蹄類なので感染しません。また、口蹄疫にかかった家畜の肉や牛乳が市場に出回ることはありませんが、万一、感染した家畜の肉や牛乳を食べても人体に影響はありませんのでご安心下さい。
庁舎玄関にも口蹄疫感染予防のマットが敷かれました。
(投稿者:92)