フェージングの季節

ども。
昨日はおよそ15時間ほど選挙事務に従事しており、フラフラの担当ちゅんです。

最近、「TVが映らなくなる」と相談されることが増えてきました。私はそのたびに「この季節は仕方がない部分もありますよ」と説明するのですが、映って当たり前のTVが突然映らなくなることで、故障してしまったのではないかと不安になる方はかなり多いようです。

なぜこの季節は仕方がないかといえば、八雲地域のTVの電波は、室蘭の測量山にある送信所(夜にはライトアップされて綺麗です)から送信されています。その距離、直線で50kmほど。これが海の上を飛んできます。このとき、特定の気象条件により電波の障害が発生することがあります。これを「フェージング現象」と呼んでいますが、特に夏場のこの時期に多発する電波障害です。

当たり前の話ですが、電波は目で見ることができません。なので、どこでどのように障害が発生しているのかはなかなか分かりづらいところです。
そこで、ご家庭でTVが映らなくなったときに、ぜひ確認していただきたいのは次の点です。

 ・映らなくなっているのは自分の家だけか
 ・映っているチャンネルはあるか
 ・映らなくなっているときのアンテナレベルはどうか

もし、大規模な電波障害が発生していれば、お隣さんもお向かいさんもきっとTVは映っていません。また、特定のチャンネルだけが映らなくなったのであれば、電波障害の可能性が高いです。逆に、全てのチャンネルが映らないときは、アンテナの故障なども考えられます。
さらに確認するのであれば、TVの初期設定画面などに用意されている「アンテナレベル」を確認してみましょう。これによって、電波を全く受信できないのか、受信できていても強度が不足して映像にできないだけなのかを調べることができます。
ただし、普段から(正常時から)アンテナレベルが低めの場合は、ちょっとしたことですぐに下限を下回ってしまうことも考えられます。この場合は電気屋さんに相談されることをお勧めします。

結局のところ、電波障害が発生したときには「所詮人間は自然には敵いませんね」とあきらめるのが肝要です。楽しみにしていた番組が見られなくなるのは悲しいですが、どうすることもできないというのが実情です。
一つだけ裏技があるとすれば、それは「ワンセグ」です。通常のTV(フルセグ)よりも電波が弱くても受信できることがあります。残念ながらご家庭用のTVにはワンセグへの切り替え機能はほぼ搭載されていませんが、車用のチューナーなどでは切り替え機能があるものもあるようです。

アンテナ
地デジは、ある一定のレベルを下回ると映像を出すことができなくなります。

(投稿者:ちゅん)


カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です