第3次LGWANで迷走中

道内全ての自治体は、全国の自治体や霞ヶ関の中央省庁と独自のネット回線を構築しています。一般に市町村では、その地方側の部分をLGWAN(Local Government Wide Area Network)と呼びます。急速な進歩を続けるICT業界を象徴するように、LGWANも新年度から第3次(3世代)へと更新されることになりました。勿論、ランニングコストの削減も図られるため更新に異論は有りません。その作業が、全道各市町村で順次始まったのです。

自治体SEの皆さん、そうです!「第3次LGWAN移行に伴うルータ切替作業」の話です。事前にそれはそれは沢山の資料をメールで頂きました。書類も沢山書かせて頂きました。当日の作業手順書も、ちゅんがテキストにまとめてくれました。これで完璧です。

さて、当町のネットワーク委託業者のSEさんとS○テレコムの作業担当が揃い、10時頃からサーバ室で作業が始まりました。作業は小一時間で全く問題なく終了。作業手順書どおりあちらこちらにメールを出して、結果をTELしてお昼前に完了しました。

作業手順書には有りませんが、念のために近隣町村へもメールがちゃんと送れるか確認!ここでトラブル発生?道内の市町村へ何故かメールが送れない(受信も出来ていない)ことが判明!ここから迷走が始まりました。道庁や他都府県、霞ヶ関とは問題なく、やりとりが出来ます。どうも、北海道のlgドメインメールのGatewayサーバに繋がっていないようだ?!

道庁の担当へ電話したら、今回統括であるS○テレコムを紹介された。S○テレコムへ電話した。何と!「担当者は、お昼休みでおりません・・・」オイオイです。13時少し前まで作業中断、業者さんも帰れず待機となりました。その後、共同利用SSの問題とされてH○RPへ連絡することに。その後なんだかんだと迷走を続ける。結局、18時過ぎにH○RPから「共同利用SS側の問題で、明日以降?の対応」と連絡をもらいました。結局、道内のlgドメインへメールの送受信が出来ないまま本日終了?その旨を道庁へ連絡するも、担当者は既に帰宅していました。もっとも、道庁からは「八雲町は12時に切替作業終了」とメールが来ていましたから・・・。

明日は朝からこの対応に追われそうです。

S○テレコムの設置したルーター
新しいLGWAN用のルータ(中央)、問題はこれではなく・・・

メールは全て正常になっていました。(1月26日顛末を追記)

26日9時少し前、H○RPからTELがありました。昨晩調査したところ、H○RPへL○SDECが出した設定仕様書に洩れがあったらしい?FWに穴を開けていなかったらしい?その対策をしたので、もう大丈夫らしい。確認したら、全く正常にメールの送受信ができた。勿論、我々は昨日のままで何もしていない!!

第3次LGWANでは、参加団体内メールサーバの設定変更が指示されていた。原則、DNS参照のMX配送とされたので、当町もその設定に変更していた。さて、どの部分での記述漏れかは、あまりにマニアックな話なので省略しますが、この問題を指摘したのは当町だけらしい?既に正常完了となっている、先発の市町村は本当に大丈夫だったのだろうか?もしかして、参加団体内メールサーバの設定が「原則」ではない方法ならば、大丈夫だったのだろうか?(今回の詳しい内容は、道の方から公表されるとの事です。)

この作業は、24日から始まったもので、まだ数市町村しか実施されていない。それでも幾つかのトラブルが公表されている。やはり、最初の団体は人柱になってしまうのだろうか?今回の経験から、この手のものは最後にやった方が良いと学んだ。

余談ですが、外したASA5505のリセットボタンは飾りで機能しない。PWが判らない限り初期化は出来ないようです。

 (投稿者:92)


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