電源スイッチの修復

ども。
そろそろiPad3が気になりだした担当ちゅんです。

先日、とあるノートPCを修理しました。聞くと「電源が入らなくなった」とのこと。
PCの故障のうち、電源がオンにならないというトラブルは結構厄介です。原因を見つけられれば対処もできるのですが、原因不明な場合はお手上げになってしまうからです。いわゆる「通電するも起動せず」という状態です。

今回も、まずは原因調査から。電源スイッチをオンにしても、確かに起動しません。バッテリーを取り外してアダプタのみでの起動を試みますが、通電はしているもスイッチはオンにならず。ですが、あることに気がつきました。そのPCは電源スイッチを横にスライドさせるタイプだったのですが、動かしてみると明らかに変でした。内部のスイッチに触れているような抵抗が無さ過ぎます。ここで、故障の原因は電気的なものではなく、物理的なもの。おそらくスイッチのパーツが内部で外れているか、最悪折れているものと推測しました。

ノートPCのネジを全て外し、爪を折らないよう気をつけながらケースをマイナスドライバーでコジっていきます。キーボードを外し、ハードディスクは念のためバックアップに回します。
マザーボードがむき出しになり、問題のスイッチを調べると、残念ながら最悪のケース。電源スイッチに触れる部分が折れていました。これではオンにすることはできません。

状況によってはここで修理を断念するところですが、なんとなく折れ方が単純だったので修理できそうな気がしてきました。まずは瞬間接着剤を試みます。しかし、見た目上はくっついていても、重みがかかるとダメ。接着面が狭すぎました。
それではどうする?と悩みましたが、上司92氏が試みたのはなんとアルミプレートの加工。折れたプラスチックの代わりに、アルミプレートを取り付けてしまいました。なるほど、これなら強度を保てます。

修理が終わったスイッチを再び組みなおし、スイッチをスライド。やりました。見事、スイッチをオンにすることができました。今回の場合、スイッチの構造が単純だったことが功を奏しました。でも、頻繁に動かすパーツなのに、ずいぶんと弱い構造。これ、もしかしたらクレームで直ったんじゃないかな?。最近のPCはパーツが安っぽすぎます!

折れたパーツと修理されたパーツ
裏表が逆なのでわかりづらいですが、まさにサイボーグです。

(投稿者:ちゅん)


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