不調はPC本体ではなく・・・

ども。
外勤先から帰ってきたら「どう見ても業者さんだね」と声をかけられた担当ちゅんです。

それも無理はありません。右手には工具箱、左手には脚立、そしてPCが入ったバッグを肩から掛けて歩いていたら、普通は役場の職員ではありませんよね。
その外勤先はとある出先職場でした。「同時期に導入したデスクトップPC2台が使用中に再起動を繰り返すようになった」とのことで、状況確認に向かいました。

PCが不調になって再起動を繰り返すという現象は珍しいものではありませんが、今回の場合は「2台のPCが」という点がどうも解せません。まずは現地で状況を見させてもらうと、確かにOS起動後しばらくすると勝手に電源が落ちてしまいました。それどころか、もうしばらく様子を見ていると、今度はBIOSの画面で再起動を繰り返してしまうようになりました。これでは仕事になりません。
この時点では「マザーボードが怪しいよなぁ」とは思いましたが、やはり、なぜ2台同時にこれが起きているのかはわかりません。ひとまずPCを撤去して職場に持ち帰りました。

職場にてPCの電源を入れて様子を見ます。しかし、一向に電源が落ちるそぶりがありません。この業界の「あるあるネタ」ですが、僕たちが触ったとたんになぜか調子が良くなるいつものアレでしょうか。
仕方がないのでコマンドでPINGを流しっぱなしにして一晩放置。翌朝、出勤後に画面を見るとなんら問題なくPINGが動いていました。つまり、PCが再起動した原因は本体ではない、と。

ここまでで私は「電圧降下」を疑いました。もしかしたらPCを接続しているコンセントにたくさん電気を使う機械をつないでないだろうかと。
再度現地を訪問して電源周りを確認。すると、そこにはなんとUPS(無停電電源装置)が鎮座していました。「・・・これだ」とつぶやき、すぐさま撤去。職員に聞くと5年間ノーメンテだったということで、このUPSが寿命を迎えたことで電源が不安定になったのだろうと推測。どうやらこれが正解だったようで、その後は謎の再起動は起きなくなりました。

PCが不調になると、どうしても「ディスクかな」とか「システムかな」とか、PC本体の不調を怪しみますが、レアケースとして電源周り、しかもコンセントの側が問題になるということもあるんですよね。しっかりと写真を撮って、ミッション完了となりました。
それにしても、停電時にPCが落ちないようにする目的で設置したUPSが原因でPCが落ちるというのは皮肉なものです。メンテができない可能性があるのであれば、いっそUPSなど導入しない方がマシですね。

UPS5年間、バッテリー交換さえされていなかったUPS・・・

(投稿者:ちゅん)


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