LANケーブルや無線LANなどネットワーク上での通信速度を表すために、bps(ビーピーエス、bit per second)と言う単位を使っています。このブログでも"○○Mbps"とよく登場する単位となっています。
Wikiによると「ビット毎秒(ビットまいびょう)は、データ転送レートの単位である。1秒間にデータ転送路上の仮想の、または物理的な地点を通過した(すなわち転送された)ビットの個数と定義される。モデムやルータなどのデジタル通信機器で用いられる。」とされています。転送効率の高い通信機器が登場したので単位も次のように大きくなってきています。
キロビット毎秒(kbps、bps の 103 倍)・・・ISDNは64kbps
メガビット毎秒(Mbps、bps の 106 倍)・・・CAT5のLANケーブルは100Mbps
ギガビット毎秒(Gbps、bps の 109 倍)・・・今時のNICは1Gbps
テラビット毎秒(Tbps、bps の 1012 倍)・・・海底ケーブルは数Tbpsと極太!
IT現場では、ビット毎秒の"毎秒"を省略して単に"ビット"と言ったり、"ビット"さえも省略してその上に付く接頭辞だけで説明することもあります。例えば「100メガビット毎秒のHUB」を「100メガHUB」などと呼んでいます。
ここからが難解な?オタクっぽい話です。通信速度に単位には「バイト毎秒」って言うのもあったりします。このバイト(byte)は、フロッピーディスクが1.4メガバイト(MB)だとかUSBメモリーが2ギガバイト(GB)とかで使っている「バイト」です。ビット毎秒は bps と接頭辞以外は、小文字で表記しますが、バイト毎秒は Bps と「B」だけは大文字で表記されます。知っていましたか? バイトとビットの関係を手抜きして簡単に説明すると、「1バイトには約8ビットのデータが含まれていることから、bpsの値を8で割るとBpsの値になる。」ですが、もう少し詳しく書くと、1KB/秒=8192bps=8.192kbps。1kbpsはおよそ0.122KB/秒となるらしい?受け売りですが・・・。
結論、100MbpsのLANケーブルに流れるデータ量は、1秒間に100メガビットであり100メガバイト(MB)ではありません!バイトで言うと約12MBpsなので、1秒間にフロッピーディスク約8枚分のデータを流せる理論値と言うことになります。家庭で使うIEEE802.11gの無線LANは、54Mbpsなので7MBpsつまり1秒間にフロッピーディスク約4枚分のデータを流せる理論値となります。
IT業界では、概ね500kbps以上の通信回線がブロードバンドと定義されています。でも、通信速度を客観的に計れる物差しって意外とないんですよね。結構、個人差の大きい体感的な尺度でついつい計ってしまいますが、これが意外と正しかったりもします?
10/100Mってメートルではありません。10&100Mbpsの事です。
(投稿者:92)