NTTアナログ回線料金の謎「旧2級局」って何?

ども。
寒くなってきておでんや鍋物が恋しくなってきた担当ちゅんです。

今日はNTTアナログ回線料金の話題を書きたいと思います。いつにも増して長文ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

八雲町民の方は疑問に思ったことはありませんか?旧町が合併して新八雲町になったのに、なぜ熊石と八雲では市外局番が統一されなかったのかって。いまだに熊石は「01398」、八雲は「0137」が市外局番なので、お互いに電話をする際は市外局番からダイヤルしなければ電話することができません。

もちろん、当時の合併協議会事務局(実は上司92氏も担当)でもそのことは話題としてあがったそうです。しかし、八雲が月額基本料金1,450円(一般家庭)に対して、熊石が950円と安価であり、これを統一してしまうと八雲の基本料金が適用されることから、熊石の住民にとっては月額500円もの電話料金値上げとなってしまう、だから統一はできなかったという裏事情があるんだそうです。

そこで、調べました。なぜ八雲と熊石ではこんなにも料金が違うのでしょうか。

まず、NTT東日本の料金体型を見てみました。
基本料金の区分は3段階に分かれており、3級取扱局は1,750円、2級は1,600円、そして八雲は1級の1,450円となっています。ん?待ってください。じゃあ熊石の950円はどこから来た数字なんでしょう?料金表を見てもどこにも出てきません。
インターネットで色々と検索してみたところ、どうやら現在の料金体系には無い「旧2級取扱局」という名称で、特別扱いされた料金であることが判明しました。そもそも、取扱局ごとに料金が異なるシステム自体がちょっと理解しがたいところに、さらに料金表に無い取扱局…。もう自分だけでは分からなくなってしまったので、一か八か、116番に電話して聞いてみました。

まず、3段階の区分についてですが、これは電話の加入者数によって区分けされているとのことです。一番高額な3級は加入者数が40万件以上の取扱局、次いで2級は5万~40万件までの取扱局、一番安価な1級は5万件までの取扱局なんだそうです。市外局番を付与せずにかけられる範囲(市内通話料金が適用)が広いという意味で、加入者数の多い地域では基本料金は高いのだそうです。
次に問題の旧2級取扱局についてですが、これは116のおねえさんも詳しい経過は分からないとのことでした。

どうしても納得がいかず、また調査。すると、現在の3区分は、実は平成7年に料金改定がされる前までは5段階だったようで、現在の3級が旧5級、2級が旧4級、1級が旧3級だったことが判明しました。な~るほど、これでなんとなく分かりました。要するに平成7年の改定により1級から3級までは「新1級」として取り扱うことに変更されたのでしょう。しかし、それでは旧1級と旧2級の加入者は大幅な値上げになってしまうので、特例で「お値段据え置き」の措置がとられた、ということでしょう。NTTなど特に通信関係の料金にこうした措置は多いです。例えば今は廃止となったプランでも、変更しない限りは使用できる(新規加入や変更はできない)というものは結構あります(旧ボー○フォンにあったLOVE定額は最強だったと思っています)。

ということで、八雲と熊石では基本料金が異なるのです。ちなみに、ISDNの基本料金は全国一律なのでどこで加入しても差は生まれません。

電話
電話の料金って複雑すぎてよく分からないものが多すぎです!

(投稿者:ちゅん)


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コメント

  1. 本質 のコメント:

    等級の違いついての説明は、本来ならNTTの公式ページに記載しておくべきなんだよね。
    https://web116.jp/phone/fare/kihonryo.html

    1級2級3級だけ書いてあって、級の違いの説明が書いてない。
    NTTって本当にこういう所ダメだよな。
    どうでもいい小さな事ばかり強調して、肝心な所は説明に不備や不足がある。
    説明も複雑で明瞭でないことが多い。

    • ちゅん のコメント:

      コメントありがとうございます。
      あらためて記事を読むまで、旧2級って何だったか忘れていました。等級の違いについての説明は確かに必要ですよね、お金に関係することですし。

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